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ウイングスパンの勝つための戦術3つ

ウイングスパンという神ゲーを最近はよく遊ばせていただいています。
もうすぐ3つ目の拡張が発売されますね。今から待ち遠しいです。

ウイングスパン 東洋の翼 完全日本語版https://arclightgames.jp/product/451wsasia/

さてこの拡張が出る前に本記事では大洋拡張環境(花蜜環境)で勝つための戦術を紹介しようと思います。
大洋拡張環境と限定していますが基本的な考え方は基本環境、欧州拡張環境と変わりませんし、次の新拡張環境でも通用するはずなので知っているだけで勝率は上がるはずです。
私のウイングスパン歴は1年未満と少ないですが勝率はかなり高く大会での優勝経験もあるため一定の信頼度はあると自負しています。

ウイングスパンの戦術3種

ウイングスパンの戦術は基本的に下記の3つです。

1.集中ビルド
ウイングスパンには鳥カードプレイのほかは森林(餌)、草原(卵)、湿地(ドロー)の3種のアクションがあります。
本来は対応する1種類の資産しかもらえないレーンに別種の資産を生む能力を持つ鳥を配置し役割を集中させるのが集中ビルド戦術です。
これにより、3種のアクションの内1種の起動回数を極端に少なくできます。エンジンビルドゲームであるウイングスパンでは鉄板の強戦術となります。

2.オールビルド
3種のアクションすべてを強くする戦術です。普通のことを言っているようですが勝ち切るのはかなり難しくしっかり構築する必要があります。
ドローで有用なカードを引く確率が集中ビルドに比べて高いのが利点です。また環境点(ラウンド終了時目的点、花蜜マジョリティ点)を稼ぎやすいのもポイント。
キアオジ系があると一気に伸びます。
体感としてドロー枚数が大事で水辺構築で序盤から3ドロー以上できないとジリ貧になります。

3.ソリティア
他とは一線を画す戦術です。水辺レーンに差し込みなどで得点を稼ぐ鳥を並べて中盤以降はドローアクション以外しない戦術になります。
1~2ラウンドの15手番以内に構築し、3~4ラウンド目の手番は全てドローアクションに費やします。チフチャフ、タテガミガン、コブハクチョウがキーカードです。体感としてドローアクションでの点数行動が6点行動なら120点、7点行動なら130点、8点行動なら140点近く出すことができます。

以下は戦術の概要です。込み入った話は個別記事に書く予定です

1.集中ビルド

このゲームは1アクションで起動する鳥が多ければ多いほど良いです。そのため6枚の鳥を配置しするなら縦の長方形よりも3羽の鳥を2列に並べる方(横の長方形だったりイコールの形)が都合がよいことは自明です。
しかしこのゲームは3つのレーンのアクションで獲得できる餌、卵、ドローのどれも必須です。そのため効率化のために1つのレーンに全く鳥を置かないでいるとその資源が枯渇して結局非効率になります。
そこで活躍するのが別種の資源を生む鳥を配置すること。ネットでは悪名高いワタリガラス、シロエリガラス、フタオビチドリ、アメリカズグロカモメが有名ですね。

今見ると全部→を向いているんですね

これらは「卵レーンに置けて」「餌、ドローという卵以外の資源を獲得する」鳥です。この鳥を卵レーンに配置することで卵アクションで卵とともに餌やドローを確保することができます。
例えばワタリガラスを配置すると卵を鳥ながら餌を獲得できるため、餌レーンのアクション回数を極端に下げることができます。極論1ゲームで1度も餌アクションを行わない、という芸当も可能です。
こうすると餌レーン以外の卵レーン、ドローレーンのみに構築を集中できるため効率の良いエンジンを組むことが可能になります。

他には数の多い差し込み卵の鳥を使って水辺で卵を得る構築も強いです。ハゴロモガラス、ヤブガラ、キガシラムクドリモドキ、オオクロムクドリモドキがそれにあたります。

水辺差し込み卵四天王

この鳥の卵だけで最後まで戦うのは実は難しいのですが序盤に卵レーンを育てなくてよいのはとても強いです。点数行動にもなっているため高得点が出せます。
他にも餌レーンでドローができるアメリカオシ、卵を出せるチャガシラヒメドリなども集中ビルド戦術をするのに向いています。

卵を産む効果が多い

集中レーンの強みはアクションの効率化だけではありません。終盤まで育っていないレーンを維持していると点数効率の面でも有利です。
このゲームは育ったレーンに鳥をプレイする場合卵(1点)が必要になります。そのため最後に点数鳥を出す際たとえその鳥が9点であろうがプレイ時に卵2個を払っているのなら-2点なので実質7点プレイになります。
この時育っていないレーンがあるならそこに高得点の点数を鳥を出すことで卵の消費を抑えてプレイすることができます。最終的に使用する卵の数は変わらないように見えますが、卵が必要な場所にはエンジンの一部になる鳥を配置し起動回数を稼いで最大限利用し、終盤に出す高得点の鳥を卵の不要な育ってないレーンに出せば点数効率がよくなります。
集中ビルドは後半の点数レースの面でも有利になる、鉄板の戦術になります。

ちなみに集中ビルドを考える際、その鳥の住む生息地はとても大事です。できるだけそのレーンでは取れない資源を取る鳥を配置しましょう。オオクロムクドリモドキとテリムクドリモドキは効果的には殆ど同じですが生息地が違うだけでカードパワーが大きく違います。オオクロムクドリモドキは水辺が絡む集中ビルドでとても強いカードですが、テリムクドリモドキは卵レーンにしか出せず卵を出す効果なのであまり使われることはありません。

このゲームはフレーバー意識が高いためほぼ完全上位互換となるカードが多い

2.オールビルド

全レーンを強化するオールビルド。集中ビルドができないときの次善の戦術になりがちですがしっかり構築できれば高得点を出すことができます。
理想は各レーンの最初の一羽はそのレーンで取れる資源をさらに追加で取れる鳥が望ましいです。点数を稼ぐ鳥を配置してもよいですがその場合ジリ貧になりやすいです。餌レーンには餌を獲得できる鳥、卵レーンには卵獲得、ドローレーンには追加ドロー……という具合です。

各資源を取る効果ですがなるべく点数が高い鳥を出したい。つまりこの3枚はちょっと弱い

特にドローレーンにドローを伸ばす鳥を置くことはとても重要です。この戦術は鳥カードのプレイ枚数が多くなりがちで2ドローでは少々効率が悪くなります。また、手札は餌レーンや卵レーンのアクションで資源に変換できるのでプレイ効率も上がります。アカハシカモメは点数も稼ぎつつドローも伸ばせるのでかなり優秀です。ムナジロカワガラスもディスプレイの3枚から1枚を取れるため効率のよいドローが可能です。

初手に欲しいカード

3種類のアクションを強化する関係上使える鳥カードが多いのがこの戦術の利点といえます。しっかりドローをして各レーンを構築しましょう。
キアオジ、モルトーニムシクイ、アメリカセイタカシギはこの戦術のリーサルウェポン。これらのカードが絡めば130~140点代も夢ではありません。
プレイしている鳥カードも増えるためボーナスドロー系の鳥の価値が上がり、鳥カード点とボーナスカード点で差をつける戦術になります。

インフレした試合だと特に強い

・ソリティア
最終的に1手6点以上の行動を連打する戦術です。周りの動きを気にせず最終的に1アクションを連打しつづけるためソリティアと呼んでいます。
水辺レーンに点数の鳥を並べる戦術になります。理論上は餌レーンでも可能ですがキーパーツが限定的すぎるのでいまだに見たことはありません。
1手6点以上の行動ができないと勝つのは難しいと思います。チフチャフ、タテガミガン、コブハクチョウを引けた場合に狙う戦術です。一応水辺レーンを作っておいて前述の3羽を引いてくることに賭けるという形も取れますが確率が低いのでお勧めしません。
またチフチャフ、タテガミガンはできるだけ左側=最初に出した方がよいため初手や最初のディスプレイに見えているときにやるのが現実的です。

水辺ソリティアはこの3枚に支えられている

この戦術の最終形は水辺アクションで6点以上の行動になる形を2ラウンド目終了時までには作ることです。リミットについては少々足が出てもいいですがちゃんとやれば概ね2ラウンド目終了時までには完成します。伸びてもせいぜい3ラウンド目の1手目までです。
チフチャフやタテガミガン、コブハクチョウは3枚以上のカードを差し込めるため、どれか1羽を軸に引いたカードを全て差し込めるようになるのが理想です。
それ以外の鳥は差し込んで1ドローだったり差し込んで卵だったり起動時に点数を稼ぐカードが望ましいです。
2ラウンド目終了時までにキーカードを集めて水辺に5羽だして、3ラウンド目からずっとドローアクションをしましょう。対戦相手はうんざりすること請け合いです。

ポイントは餌レーン、卵レーンには極力鳥を出さないこと。序盤は出すとしても1羽までです。出さずに進行することも多いです。
1、2ラウンド目の15手番で必要なのは卵6つ(3手番)、水辺への鳥カードプレイ(5手番)までは確定。残り7手番は餌とドローに割り振ります。
少ない手番で完成すればその分最後の点数行動の回数が増えます。6点以上の行動となるためそれ以外の鳥カードプレイに費やす手番がもったいないです。
餌レーンや卵レーンに鳥を出す場合は、「使用する餌コストの獲得手数とと必須以外のカードプレイ手数を使って、それでも手番圧縮できる場合」です。
起動時に餌を1つ得る鳥を餌レーンに出すのはだいたい手損です(コブハクチョウ構築なら別)。それなら出さずに手札を捨てつつ餌を獲得した方が早いです。
起動時に卵を産む鳥を卵レーンに出すのはギリギリですが手数圧縮になる、かも?別になくても手札を捨てて2卵を生み続ければよいのでなくてもよいです。
ヒメコンドルやコウウチョウなど赤能力で餌や卵を獲得できるなら出した方がよいです。餌コストが少なければなおよし。

誘発効果(赤色)はこういうときも強い

餌コストが大変そうですが実はこの戦術の必要餌数はとても少ないです。チフチャフ、タテガミガンを軸にする場合は特に。なので餌レーンに鳥を出さずに餌アクションでちまちま取る方が効率がよくなりがちです。
なぜ少なく済むのかというとチフチャフやタテガミガンのコスト自体が少なく、取り巻きに必要な鳥の餌コストもだいたいが1餌で済むからです。これらのカードは素点が低く素朴な効果のため餌コストがだいたい1つになっており、とてもリーズナブルに構築できます。

特に水辺レーンの最初にチフチャフ、タテガミガンを出していた場合、「起動時に引いて、手番終了時に捨てる」効果をもつ鳥たちをエンジンに採用できます。
これらの鳥は手番終了時に捨てるため手札枚数があまり増えないのですが、引いた後すべてのカードをチフチャフ、タテガミガンで差し込み手札を0枚にすることで手番終了時に手札を捨てるデメリットを踏み倒せます。よってそれらの鳥を実質1ドロー=1点と見なすことができます。チフチャフ、およびタテガミガン軸のソリティア構築の利点の一つが構築に必要な鳥の種類が多い点です。逆にコブハクチョウ軸はこれらのカードをエンジンに組み込みづらいので前者の2羽に比べると構築しづらくなっています。自身の要求餌コストもたくさん必要ですし。

そんな都合よくカードが引けるか怪しいと思われる戦術ですが、チフチャフ、タテガミガン軸は採用できる鳥カードが多く、構築の途中でも大量にドローするため現実的な確率でパーツは揃います。
逆に水辺を構築しつつドローしてチフチャフやタテガミガン、コブハクチョウを見つけにいくのはお勧めしません。200枚以上あるカードからそれらを引く確率は少なく空振りすることが多いです。あきらめて集中ビルドかオールビルドに切り替えた方が期待値は高いです。
あくまでチフチャフ、タテガミガン、コブハクチョウを最初に引けたときに目指す戦術ということは覚えておきたいです。

というわけでウイングスパンでの私が考える基本的な3戦術を紹介しました。
細かい詳細は別記事で書かせていただきます。皆さんよきウイングスパンライフを!

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