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ステロのテクニック集【ドミニオン】

ドミニオンの戦略の一つ、お金プレイ(ステロ)はプレイが単純とよく言われます。確かにそうなのですがだからこそ細かいテクニックで勝率が変わるとも言えます。今回は単純といわれるステロ戦略において必要なテクニックを私が知る限りすべて紹介します。

ちなみにステロ戦略は下記記事で紹介しているので知らない方はそちらを見てください。

1.山札把握

ステロ戦略においても自分の残り山札の中身を把握しておくのは重要です。山札を把握しているかしていないかでプレイが変わるので大切なテクニックの一つといえるでしょう。

具体的に山札の中身を把握しているとどういうプレイができるかを挙げていきます

属州購入タイミングがわかる

捨て札シャッフルが入るまではどの順番でカードを買ったとしても差はありません。金貨→属州と買おうが属州→金貨と買おうがその途中で捨て札シャッフルされないなら同じです。

例えば山札の真ん中で8金出たとしましょう。まだ金貨を1枚しか買っておらずここで属州を買い始めると金量的に不安です。しかし山札の中身を覚えていて、捨て札シャッフルが入らずに次のターン金貨が買えるのが分かっているなら属州を買うべきです。属州→金貨と買っても金貨→属州と買っても同じことだからです。逆に次のターンも金貨が買えないことが分かっているなら金量的に不安なので属州購入を諦めて金貨を買うという選択もできます。

ドローアクションの分割管理ができる

ステロ戦略でドロー系のアクションを軸にする際、アクションが被るのは大きな損失です。しかしドロー効果を持つアクションカードなのでドローによって被ってしまう確率もそれなりにあります。

ここで効果を発揮するのが分割管理です。ドロー系アクションが被らないように分割するようにプレイすることができます。

一番有名なのは鍛冶屋ステロ。1,2ターン目を鍛冶屋-銀で入った後3ターン目に鍛冶屋を引かずに4金出た場合は鍛冶屋を買う絶好の機会です。

何故なら4ターン目は大体の確率で鍛冶屋をプレイできて3ドローします。そうすると残り山札が2枚しかないので3ドロー時に捨て札シャッフルが発生します。この時再構築される山札は先ほど買った鍛冶屋を含む6枚で、ここから追加で1枚引きます。この時1/6で鍛冶屋を引かなければ次のターン必ず鍛冶屋が使えます。

5ターン目の鍛冶屋プレイ時はまた捨て札シャッフルが発生しますがこの時もう1枚の鍛冶屋を引く確率は1/3と比較的低確率です。このように捨て札シャッフルをまたぎながらドローカードを使うことでアクションカードが被りにくくなります。これを分割管理と表現します。

このテクニックも山札の中身を把握していないとうまく使えません。

2.目標設定とデッキ内総金量の関係を知る

山札把握とは別にデッキ内総金量を把握しておくのも重要です。これは最初に行う勝利点カード購入の目標設定にも関わってきます。

ステロ戦略をする場合、自分が最終的に勝利点カードを何枚買いたいかを少なくとも試合中盤までには明確にしておく必要があります。この目標があやふやだと勝利点カードの購入タイミングが定まりません。

この目標設定は色々な要因で決まります。ステロ戦略で使用するアクションカードの性質、何人戦の試合か、ステロ戦略が何人いてそれ以外の相手が何人いるかなどを加味して設定されます。四人戦なら概ね属州3枚公領1枚以上が勝つための基本目標です。

そしてこの目標を達成するために必要な財宝カードを割り出します。財宝カードの買いすぎは極まった勝負だと無駄な手数となって敗因になります。属州3枚公領1枚ならアクションカードの性質にもよりますが金貨2枚ぐらいで達成できます。

ここで大事なのがデッキ内総金量です。これを把握しておくと山札1周の間に出る金量が分かるのでどこまで点数行動できるかがおおむね把握できます。例えば山札20枚の中の総金量が30金でドローカードがない場合、今後4ターンをその山札で戦います。この時に得られる最大勝利点は8金(属州)-8金(属州)-8金(属州)-6金(公領)の21点です。しかし私ならこのような想定はしません。これはかなりの上振れなので現実は属州2枚公領2枚の18点と想定します。これを逆算するとそれより前のターンに何を買うべきかがわかります。

デッキ内総金量が足りないなら財宝カードが必要ですし、すでに目標に達しているなら属州を買う前から公領を買うのもありです。自分のデッキが今後何金出るかはデッキ内総金量である程度把握できることは意識しておくとよいでしょう。

3.相手の山札を把握する

ステロ戦略でも相手の山札を把握するのは大事です。完璧な把握はできませんが相手もステロ戦略ならある程度の把握はできます。重要なのは相手の手札・山札のアクションカードの有無、銀貨&金貨の有無です。

これは二人戦でも四人戦でも大事です。属州枯れでゲームが終わる場合は相手が属州を買えるかどうかがとても大事です。そしてそれはある程度把握できます。

特に重要なのはアクションカードがあるかどうか、金貨があるかどうかです。これはカウンティングもしやすいのでお勧めです。

例えば相手のデッキにアクションカードが1枚しかなく、前のターンにそれを使って捨て札シャッフルがまだの場合は次のターン相手は確実にアクションカードを使いません。そのため次の相手ターンの出力はそこまで高くないことが分かります。

金貨の場合もカウンティングしやすく、相手が使った金貨の枚数を覚えていると次ターン相手が金貨を何枚使ってくるか把握できます。ステロ戦略は金貨で属州を買うことがほとんどなので相手の金貨の残り枚数を知っていると展開が予想しやすいです。

例えば属州が残り少なく自分が属州を買うと相手ターン中にゲーム終了しそうな場合でも、対戦相手が8金出ないことが分かっていれば必ず自分のターンが回ってくるので属州を買うことに躊躇いはありません。特に二人戦においては相手のデッキ把握は勝敗を決める重要なテクニックです。

4.必要金量を下げて勝つ

これは高等テクニックですがステロ戦略同士の対戦においては相手よりデッキパワーが弱いのに勝ってしまうパターンが存在します。それが必要金量の低下です。

二人戦でよく発生するのですが購入権がない状態で点差が6点差以上、かつ属州が残り1枚になった際、そこからは公領を買うゲームになります。なぜなら勝ってる側は公領さえ買っていれば負けることはなく(もちろん8金出て最後の属州を買えば勝てますが)、負けてる側は8金出ても属州購入の6点で勝てないので公領を買って相手が公領買えないことに賭けるしかないからです。この展開では出すべき金量は8金から5金に下がります。

そのため8金が出た回数は相手より多いのに負けてしまうということになります。この場合必要金量が5金に下がり8金連打するようにデッキを作っていた側の投資が無駄になったため勝てなかった形になります。

中盤の不運で不利になった場合はこのような展開に持ち込むことで、逆にデッキ成長を頑張った側を不利にさせるという逆転の一手があります。お互いがステロ戦略をやっている際に早めに公領に手を付けることで点差をつけて8金出しても勝てない状態に陥らせるパターンは往々にしてあります。これも勝率を上げるテクニックの一つです。

おわりに

私が思いつく限りのステロ戦略でのテクニックを挙げてみました。単純といわれるステロ戦略でも勝率を上げるテクニックはそれなりにあるので是非マスターしてみてください。

他にもステロ戦略で必要なテクニックを知っている人がいたらコメントやTwitterなどで教えていただけると幸いです。私もまだまだドミニオンを学んでいる身ですので皆様の知恵をお借りさせてください!


ここまで読んでいただきありがとうございます。ここからは有料部分です。ですが本記事の内容の補完などはありません。もし余裕のある方でおひねりを上げてもよいよ!という方向けに有料部分を設定しております。

ただ何もお返しがないのも心苦しいので記事の内容には関係のないドミニオンのことを書こうと思います。
サプライの画像を張りますので、有料部分にどのように考えてどのような試合展開にするか、私なりの答えを記述させていただきます。

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