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【初心者向け】ドミニオンの主要戦略紹介2~ステロ~

この記事ではドミニオンの有名な戦略の一つ「ステロ」について紹介します。

もう一つの有名な戦略である「引き切り構築」は下記記事を参照ください。

最大効率の戦略:お金プレイ(ステロ)

今回紹介する戦略は「お金プレイ」です。最強とはいいがたいですが、やろうと思えばどのサプライでもできて一定の出力があります。主に引き切り構築ができないときに選ばれることが多いです。

よく「ステロ」と呼ばれます。これはMTGのデッキタイプの用語に由来するものです。MTGのステロイドと呼ばれるデッキは「動きの単純さと安定した強さ」「ルール初心者にも動きや強さが理解しやすい」(出典:ステロイド - MTG Wiki)という特徴があるらしく、ドミニオンのステロ戦略もこの特徴を持っています。

目的は財宝カードで8金を出すこと

ドミニオンのサプライは毎試合変わりますが変わらないカードもあります。それが銀貨や金貨といった財宝カードです。この財宝カードを主軸に8金の属州購入を目指すのがステロ戦略です。

引き切り構築はその目的上銅貨は廃棄するものですが、ステロではこの銅貨も有効に使って8金を目指します。初期デッキにあるカードも有効利用するので効率はとても良いです。

アクションカードに頼らずとも強い

サプライで常に変化するアクションカードを使わずに、常に用意されてある銀貨や金貨だけを使っても18ターンで属州4枚ぐらいは買えます。つまりこれより遅い(弱い)戦略は必要ないというわけです。

実は初心者と戦う際に上級者が手を抜いてこの財宝カードのみのステロをしても勝つことはあります。なぜなら初心者の内は効率の良い構築ができないのでパーツが限られていても効率の良い構築をする相手には追い付けないからです。そのため上級者が初心者相手にギリギリの勝負になるように手を抜くのはかなり難しかったりします。

財宝主軸の方針にアクションカードをひとつまみ

財宝カードのみでも18ターンで属州4枚が買える戦略にアクションカードをほんの少し加えたのがステロ戦略です。この時に加えるアクションカードによって「○○ステロ」と表現します。鍛冶屋を加えた場合は「鍛冶屋ステロ」になります。

加えるアクションは何でもよいというわけではありませんが、極論アクションによって銀貨以上の出力が出るなら何でもステロになります。一応強い「○○ステロ」は存在し覚えておくと見落としづらいです。ちなみに鍛冶屋ステロはかなり強く、平均して15ターンで属州4枚買えます。

無駄なく1ターンに1回アクションカードを使う

アクションカードを買う上で気を付けるべきは入れすぎないことです。ステロ戦略は買ったアクションカードを無駄にしないことが前提で、なるべく1ターン1回アクションカードを使えることを目指します。

例えば鍛冶屋を沢山買って鍛冶屋を使って鍛冶屋を引いてしまうと、アクション権がないためその引いた鍛冶屋は使えません。これは絶対に避けるべきです。デッキ枚数が増えれば鍛冶屋が被る確率が減るのである程度デッキが財宝で太った段階で2枚目を入れるのが良いです。

また+アクションという効果の付いたカードは極力避けるべきです。1ターンに1回アクションカードを使うという方針から外れます。それよりは財宝を買ったほうがよいです。しかしこれは例外の方が多いことなので目安程度に考えてください。

アクションカードを獲得するアクションカードも不向きです。アクションの枚数が増えてしまうと1ターンに1回アクションカードを使用する方針から外れます。それはもはやステロ戦略とは言えないものになります。

細かいテクニックを覚えなくても形になる

ステロ戦略の動きはかなり単純です。
・財宝カード(銀貨、金貨)を集める
・アクションカードは最初に1枚、中盤に2枚目を入れる
・金貨が2~3枚集まった後は属州を買う
この3つを守ればステロ戦略の8割ぐらいはマスターしたことになります。一試合で触るアクションカードも少なく、1ターン中で行うプレイも単純で短時間で終わります。

その単純さから初心者が手っ取り早く勝つときにこの戦略をお勧めされることが多いです。ちなみにステロ戦略は金貨がとても重要なので6金が出たらとりあえず金貨を買いましょう。

ステロに向いているアクション

ステロ戦略は少しだけ入れるアクションカードの強さによって出力が左右されます。ステロに向いているアクションと向いていないアクションがあるのですが初心者の内はその判別はできないと思いますので思い切ってカードを覚えた方が早いです。

基本セットの中でステロ向きのアクションをここでは3枚紹介します。

上から鍛冶屋ステロ、議事堂ステロ、書庫ステロです。サプライにこれらのカードが1枚でもあれば、そのカードと財宝を買い続けるだけでれっきとした戦略になります。

基本的にはドローカードがステロ向きです。ドローせずに強いステロ向きアクションもありますが最初はドロー系だけ覚えておけば良いです。+アクションのついてない3ドロー以上のカードなら大体ステロができます。

ステロばかりやっていても強くなれない

ステロ戦略は表向きは単純で初心者でも勝ちやすい戦略です。そのため初心者向きの戦略として紹介されやすいですが、私は初心者がこの戦略をするのには反対です。

何故ならこの戦略ばかりしていてもドミニオン自体は強くなれないからです。触るアクションカードも少なく試合中のプレイも単調なので1試合の経験値が溜まりづらいです。例えるならこのステロはRPGで最初の町付近のスライムとずっと戦っているようなものです。

この戦略が強ければそれでも良いのですが実はこの戦略はあまり強くありません。勿論ステロが正解のサプライもあります。しかし引き切り構築も同時にできるなら大体引き切り構築の方が強いです。プレイの柔軟性もないので様々な妨害にも弱いです。

ドミニオンで強くなるには色々な戦略を覚えていく必要があるのですがステロ戦略で培った知識はあまり他の戦略に活かせません。逆に他戦略を覚えた後にステロ戦略を覚えるのは簡単です。知識としてステロ戦略を知る必要はありますし、ステロが強いサプライではステロをするべきですが常にステロばかりやるのはお勧めしません。

語源となったMTGのステロイドデッキも「あと一歩のところで勝利を逃す」(出典:ステロイド - MTG Wiki)とあります。初心者同士の対戦では無双できるかもしれませんが実力がついてくると勝てなくなる戦略ということは覚えておきたいです。

まとめ

今回はステロ戦略について語りました。この戦略は覚えて実践するのは簡単な戦略です。そしてちゃんとステロ戦略が正解のサプライもあり、上級者同士の対戦でも使われる戦略です。しかし勝てるからといってこの戦略ばかりやっていても必ずどこかで頭打ちになるので内容をある程度理解したら別の戦略を覚えるべきです。

単純といわれるステロ戦略にも細かいテクニックはあります。しかし細かいところを練習するよりは大まかなステロ戦略のプレイを覚えるだけにとどめておき、他の戦略、特に引き切り構築を練習した方がドミニオンの実力が付きます。

実は4人戦ならステロだけやっていればそれなりに勝てますがそこで満足せずにしっかり色々な戦略も練習しましょう!


ここまで読んでいただきありがとうございます。ここからは有料部分です。ですが本記事の内容の補完などはありません。もし余裕のある方でおひねりを上げてもよいよ!という方向けに有料部分を設定しております。

ただ何もお返しがないのも心苦しいので記事の内容には関係のないドミニオンのことを書こうと思います。
サプライの画像を張りますので、有料部分にどのように考えてどのような試合展開にするか、私なりの答えを記述させていただきます。

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