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岩屋って難しい【ドミニオン:略奪】

今日はドミニオン:略奪の中でも屈指のパワーカードと思っている岩屋について語ります。

このカード強いの?

率直に言うとかなり強いです。新しいカードなので経験値も少ないですが買わなかった試合は殆どありません。効果を読んでもわかりにくいですが実質策士(5コスト)に近い効果を持っています。

そして脇に置いて次のターンに捨て札に送るので一時的な圧縮ができます。疑似圧縮と呼ばれる動きですね。策士のような分散を作る効果と疑似圧縮が組み合わさっており、かなりのパワーを誇ります。

まずはステロ

とりあえず岩屋と財宝カードだけで戦う財宝プレイ(岩屋ステロ)を紹介しましょう。

13ターンで属州4枚取ることができました。何回か試すとわかりますが大体15ターン属州5枚公領1枚に落ち着きます。

基本的な財宝プレイ(ステロ)と比べると、鍛冶屋ステロが属州4枚まで約15ターン、仮面舞踏会ステロが属州4枚まで約14ターンです。そちらと比べるとかなり早い部類になります。

ちなみに6ターン目までの動きはほぼほぼ固定化されています。
岩屋-岩屋からスタートした場合、その後の購入物は基本的に銀貨-銀貨-パス-金貨になります。

終盤までは岩屋を毎ターン使う必要があるので7ターン目は8金出ようが岩屋を買うべきです。

ステロで強いということは全てにおいて強い

ステロを紹介しましたが岩屋ステロをすることはかなり稀だと思います。なぜなら+アクションを持っているので何らかのアクションを絡めた方が確実に強いからです。礼拝堂ステロが実戦には殆ど現れないのと同じ現象ですね。

基本的にドミニオンにおいて1種類でステロができるということはそのカードパワーがとても高いということです。ステロで強いカードは構築においても相当強いです。

岩屋の強さをなんとなく紹介したところでなんでそんなに強いのかを言語化してみます。

疑似圧縮+ドローが合わさると一気に引き切れる

岩屋の強さは疑似圧縮+ドローによりデッキの回転力が大きく上がる点です。これにより序盤からかなり強い動きができるようになります。

先ほどの岩屋ステロでも買った金貨や銀貨を次のターンに即座に使用できています。これはドミニオンというゲームではとても強いことで買ってからラグがないのはとても強いです。

なぜこんなに回転力が上がるかというと疑似圧縮+ドローによって二重にドローしているように見えるからです。

実質8ドロー?

脇に4枚弱いカードを置くことで次順のデッキ枚数が4枚減ります。その分強いカードを引きやすくなるので実質4枚廃棄=4ドローのようなものです。そして自身の効果で脇に置いたカードを捨てて4枚引けるので4ドロー。つまり8ドローしているようなものです。

勿論初期デッキが消えてないので実質8ドローしてもまだ弱いカードを引きますがそれを2枚目の岩屋でしまうことによって実質8ドローを継続できます。

ちなみに岩屋を複数入れて常に回す場合、弱いカードがデッキに最低8枚必要です。岩屋で脇に置くカードは基本的に弱いカードが良いので4枚。そして次のターンは脇に置いたカード以外を引いてそこからさらに4枚弱いカードを脇に置くので4枚。計8枚です。

そしてドミニオンの初期デッキは10枚。なので最初から岩屋2枚の構築が可能になります。ゲーム性にも愛されたカードだと言えます。

使い方の難しい礼拝堂

実質的に岩屋2枚で弱いカード8枚を疑似圧縮できるカードなので礼拝堂のような一面を持っているといえます。

しかし岩屋はぱっとみでそのようなパワーがあるように見えません。上級者向けの礼拝堂といっていいです。

そしてそれこそが厄介で難しい礼拝堂ということはプレイヤーの習熟度が勝敗に直結します。うまく使えれば礼拝堂以上のパワーがありますがうまく使えないと振り回されたり無視したりで苦戦を強いられます。カードパワーが高いからこそ勝敗に影響しやすいというわけです。

本質は圧縮、そして安定性

岩屋の本質は疑似圧縮による回転力の増加です。なので強いカードを何度も使えるのが強みです。廃棄系や獲得系など使えば使うほどデッキの質が上がるカードと組み合わせて使うとデッキを一気にくみ上げることができます。

他の圧縮カードと違って優れている点はターン開始時ドローによる安定性です。脇に弱いカードを置くことによる疑似圧縮&ターン開始時ドローによって強いカードを初手に引き込みやすくなります。村鍛冶などの組み合わせによるシナジーを発揮しやすいです。

疑似圧縮によるデッキ強化と一度形ができると事故が起きにくくなるのが岩屋の強さです。

弱いカードを脇に置く

岩屋を使うにあたっての注意点は「脇に置いたカードは基本的に次のターン引けない」ということです。なので強いカードを脇に置いてしまうとかなり損してしまいます。

基本的に強いカードを脇に置く行為は悪手なので弱いカード(銅貨や勝利点)を置くようにしましょう。一応4枚まで脇に置けるので、強いカードしかないなら脇に置くカードを減らしましょう。

逆に言うとデッキ内に弱いカードがないと真価を発揮しないと言えます。圧縮を控えめにして勝利点をちゃんと入れるようにして脇に置くカードに困らないようにしましょう。

まだまだポテンシャルは未知数

岩屋は難しいカードなのでサプライによって動きをしっかり変える必要があります。パターンは無限大なのでサプライごとにしっかり考慮して岩屋をうまく使える形を模索しましょう。想像力が大事です(n回目)

とりあえず岩屋が強いということだけは覚えておくと良いです。



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