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『じぶん時間を生きる』佐宗邦威

図書館で予約して、だいぶ待ってようやく順番が来ました。
コロナを機に(ほかにも色々重なって)東京から軽井沢へ移住した佐宗さんが、内的要因による変化(本では「トランジション」と呼んでいます)を語った本です。
まだ途中ですが、面白いなと感じた箇所を。

デザインの世界には「不便益」という概念がある。文字通り「不便だからこそメリットがある」という意味だ。さまざまなものが効率化していく現代社会においては、むしろ人は不便を求める。その非効率な時間の中に、「生きている」という実感があり、生きているという実感にこそ、豊かさを感じるのだろう。

『じぶん時間を生きる』185ページ

この感覚は、自分でも感じたことがあります。
自分ではうまく言葉にできなかったけれど、本に明文化されていてスッキリしました。
たぶん、自分がうまく言語化できなかったのは「不便さ」「豊かさ」をつなぐところだったと感じました。そこにすっぽり収まった「『生きている』という実感」という言葉を見て、あー、なるほどなぁと腹落ちしたんだと思います。

「不便益」という言葉は聞いたことがありました。もしかしたら別の佐宗さんの本で読んだのかもしれませんが…。
これからの生き方のキーワードになりそうな言葉だと思います。

今日はこの辺で。それではまた。

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