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【雑記】字を褒められて喜ぶ陰キャ

 義務教育って何なんだろうね。9年間の義務教育を通して最低限の教養と忍耐力を得た一方で、僕は自信を失った。僕は体育と美術と音楽と習字が苦手だった。体育の成績は悪いし、美術では先生になかなかOKをもらえなかった。音楽はまだマシな方だと思う。でも歌が下手なのでいつ歌わされるのかビクビクしていた。特に習字は酷かった。お手本に似ても似つかない駄作を僕は大量生産していた。比較的実生活に近い硬筆ですら褒められたことが無い。苦手な教科は当然嫌いになる。教科の域を超えて、僕は運動とお絵かきと歌うことと文字を書くことが嫌いになった。

 ところが、最近僕は「字」を褒めてもらえるようになった。手書きの文字だ。日常のいろんな場面でいろんな人に褒めてもらえる。授業でノートを見せたときとか予約で名前を書いたときとか。習字のせいで「字」にとびきりのコンプレックスを抱いていた僕は、「字」を褒められるのが好きだ。。決して表には出さないが、心地の良いむず痒さを感じる。僕が犬だったら尻尾が千切れ跳んでいると思う。はちゃめちゃに嬉しいので、もっと褒めてください。

 なんかここまでくると僕が陰キャなのも義務教育のせいな気がしてきた。義務教育よ、お前が身の丈を教えてくれたせいで人生が狂ったぞ。駄文で失礼。

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