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2024.1.28

    今年もドラマチックアラスカの新年のライブを聴きに行くことができました。たくさんの曲があり、聴く人それぞれにきっといろいろな背景があり、それぞれ異なる思い入れのある曲がある中で、聴きに来た人が少しでも聴きたい曲が聴けるように――――、と考えて選んでくださった24曲だと考えると、聴くことのできた一曲一曲が特別なものだったと思えます。自分自身思い入れの強い曲を数曲聴くことができ、とても久々に聴けた曲もあり、曲が始まる度に何度も嬉しい気持ちになれました。この日に聴きに行くことができて本当に良かったです。


    ドラマチックアラスカの音楽は、悲しさや遣る瀬なさ、痛み、悔しさ等を力に変えるような、負の感情を認め、それと向き合ってできている、真っ直ぐに切実に届いてくる音楽だと感じます。そこに心が共鳴してたくさんの力をもらい、上手くいかないことばかりの現実を生きる糧となってくれています。

    the pillowsのライブのお話を聞かせていただく中で、美味しいものを食べてなくなっていく時の感覚に例えて一曲毎に終わりが近付いてきてしまうことへの寂しさを話されていた時、聞きながら思っていたことは大切に聴きたいという気持ちや感謝の気持ちに直結するもので、それに共感できる聴き方ができていて良かったと思えます。始まった瞬間から終わりに近付いていっていることへの寂寥感、限られた時間だからこそかけがえのないものだと思える感覚はドラマチックアラスカのライブでもいつも感じています。

    長時間、多くの曲を演奏するためにギターと同じ綺麗な色のイヤモニを用意して来られたこと、そうした準備のもと丁寧に歌うと話された後での東京ワンダーは深く心に響きました。この日丁寧に届けてくださった曲、一曲一曲すべてを丁寧に受け止めることができていると嬉しいです。

    久々に演奏された憂世侍や流星とアルカディアもとても嬉しくて、このような日だけの特別が心に染みました。いつでも繰り返し聴いてきた曲が聴けることも今のすべてを込められた新しい曲が聴けることも嬉しく思えますが、それはいろんなことが変わったり変わらなかったりしながら続け積み重ねてきてくださったこと、そのことに感謝できているということで、それを忘れられないでいられたらと思います。昨年で10周年を迎えられたことで音楽を続けるということに言及するお話が増え、ライブに行く度にこうした思いを何度も抱いています。

    特に思い入れの強い曲の1つ、アノハナを聴けた時、その切なさと儚さに改めて感動し、何度聴いてもこのような感情をくれる曲の存在の大きさを感じていました。


    今年最初に引いたお御籤の言葉も背中を押してくれる嬉しいものでした。いろんなものからたくさんのものをもらっているのになかなか思うように動けないままの自分に嫌になってばかりですが、今年は少しでもいい、動いて形にしていきたい、と思います。とても抽象的ですが、もらってきたものへの感謝を返すこと、幼い頃からの夢に少しでも素直でいることができると嬉しいです。

    たくさんのことを考えた、本当に楽しい時間でした。素敵な空間を作り上げてくださったスタッフの皆さまもありがとうございました。

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