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SUMMER SONIC 2023 Day1 感想

ただの日記です。この前にもNewJeams→Pale Waves→ペトロールズ→UMI→Gabrielsと観たが、何か言えるほど詳しくないので割愛。というかほぼblurの感想。

Cornelius @SONIC STAGE

イントロとして垂れ幕越しに披露されるMIC CHECK。ギアを上げる瞬間に映し出されるメンバーの影や、サマソニ向けのウェルカムメッセージを音ハメで披露していくVJが冴え渡っていた。
火花はマジで名曲。小山田圭吾の内面と共振するような素朴に降ってくる歌詞が心に落ちる。
最後にCue→環境と心理→あなたがいるならと披露していく流れ、坂本龍一と高橋幸宏に対する最大限のリスペクトを持った哀悼に感動。そういった文脈を抜きにしても、シンプルにCueも環境と心理も名曲すぎて感じ入ってしまった。特にCueのメロディーからは幸宏ismを色濃く感じて、METAFIVEにおけるLEO今井の歌唱ってこの血を継いでいたんだなという感動があった。
とにかくうたの印象が強いライブだったけれど、その中でもあなたがいるならのシグネチャーサウンドなギターソロを聴くと小山田圭吾という人は卓越したギタリストであるということを再認識できたし、今日イチに感じられた鋭い音圧でCount Five or SixやI Hate Hateのようなダイナミックな楽曲も堪能できて満足度高かった。

Wet Leg @SONIC STAGE

こんなん好きに決まってるじゃんという愛嬌とひねくれのインディー・ポップ。blurダッシュのために20分ほどで離脱したが、Wet Dreamが聴けたので良かった。単にシニカルなだけのバンドではなく、楽曲によっては鋭く吠えるギターにしっかりパワーもあったのが良かった。今度単独があれば絶対観に行きたいな。
2人とも激ユルのファッションが可愛らしかった。ボーカルのリアンは溌剌と楽しそうで、ギターのヘスターは俯きがちで動きも小さめ。

前方ブロックにはWet DreamのPVのザリガニのコスプレした人がチラホラいた。

blur @MARINE STAGE

超本命。The Debt Collectorを流しながら登場するの、いかにもブリット・ポップの王様という感じで良すぎる。1曲目のSt. Charles Squareでグレアムのあの音が聴こえてきてblurだ!と一気に高揚する感じ。

次のPopsceneからデーモンもグレアムもジャンプしまくり暴れまくりのトップギアでテンションもブチ上げ。こんなテンションでやってくれるんだ!というところにまず感動があった。
3曲目のBeetlebum、イントロのリフが聴こえた瞬間に大歓声、アウトロのグレアムのブチギレソロでも大歓声。この曲の時点で凄いライブを目撃している!というスイッチが入った。Goodbye Albertではまた違う角度から極上のギターサウンドを提供してくるグレアムは本当に偉大なギタリスト。とにかくグレアムのソロの度うるっとしてしまうライブだったし、Goodbye Albertのアウトロでは完全に決壊して涙がこぼれた。次のTrimm Trabb→Villa Rosieのノイジーなダイナミクスも最高。Coffee & TVまでの序盤のブロックのグレアムは完全にヒーローだった。

そんな中、Country Houseではデーモンがアツい客降りを披露し、負けじと無類のカリスマ性を披露してくるのがblurが偉大なバンドたる所以。デーモン・アルバーンはカリスマ性も愛嬌も備え持つ最強のフロントマンや。終盤、グレアムの完璧なギターソロとデーモンのカリスマ性、場の多幸感にやられて嗚咽レベルにボロ泣きしてしまった。続くParklifeでグチャグチャのまま合唱したのも心の底から楽しかった…。

Girls & Boysで1度捌けてからFILAのジャージに着替え、歌い出しギリギリに走って到着するデーモン・アルバーンさん、エンターテイナーすぎる。これのシンガロングもとにかく楽しかった。Always should be someone you really love〜♪良い曲すぎる。Advert→Song 2と続くこのブロックもヤバいな。Advertでは拡声器で歌ってみたりサイレン鳴らしてみたり若々しくパンキッシュで良かった。Song 2でVJがPVの背景の絨毯模様になる演出も粋。

最終ブロックに入りしっとりめに〆に向かっていく。Tender→The Narcissist→The Universalで迎える最高のハッピーエンド。Tenderのオーディエンスの一体感、シンガロングにピアノだけ添える幸せなラストにそりゃ泣くよ。とにかくThe Narcissistがめちゃくちゃ素晴らしかったということを言いたい。今まで派手だったVJが一転してシンプルになり、フロントの3人を素朴に映し続けていて、バンドの現在地を等身大に見せるような演出にめちゃくちゃ感動したし、しっかり曲も演奏も最高に充実していて今日のライブで1番感動したかもしれない。本当に最高だった。

The Universalで文句なしの大団円を迎え、ラストに抱き合うデーモン&グレアム。4人で肩を組んで礼をするメンバーからは歳を取ること、続けることの美しさを感じずにはいられなかった。こんなに美しい物語があるか。The Universalの終盤、ガッツポーズを連打するデーモンに少し笑ったけどそりゃそうなるよ。
blurで〆れただけで問答無用で最高の1日だった。名曲が多すぎる。一生思い出す幸せな時間になった。音楽を作り続けてくれて、blurであり続けてくれて本当にありがとう。

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