小学校編

さて、今回は人生振り返り小学校編といこうと思う。

4年生くらいまでは、正直記憶がない。特筆すべきことといえば、2年時の担任が結構最近になって女児の下着を盗んだ容疑で逮捕された事くらいだ。

記憶が無いと言うことは、良いことも悪いこともそれほどなかったということだろう。しかし、4年生中盤くらいから、荒れてきた。先生に反抗する、というか先生たちが完全に舐められていた。5年生にもなるとついに私のクラスで学級崩壊が起こった。担任は50代くらいのおばさんだった。どんなに声を張り上げて怒っても生徒たちには全く効かず、授業が成り立たない。席を立つのは当たり前、奇声を発したり勝手に空き教室に遊びに行ったりとやりたい放題だ。当時割と優等生だった私は、この先授業が受けられないのではという不安感はあったが、正直、非日常のワクワク感を楽しんでいる部分もあった。隣の担任、学年主任、校長、様々な先生がクラスにやってきたが鎮静化することはなく、日に日にクラスにやってくる大人の人数は増えていき、ついには教育委員会の人たちまでやってくる始末だ。

同じく4,50代くらいだった音楽教師も完全に舐められていて、ある日の授業であまりにも騒がしいので、「みんなが静かになるまで授業を始めません!」と宣言して教室の後ろに座り込んだは良いが一向に静まらないどころか、さらなる盛り上がりを見せてしまい、彼女はさめざめと泣き出してしまった。この時、大の大人が葬式以外で泣いているのを初めて見た。

教師たちの指導法が悪かった、といえばそれまでなのだが、当時の担任が精神を病んで通院しているという噂を耳にした時は、さすがに気の毒に思った。

6年生になるとクラス分けによって事態は一応の収束をみせた。まあなんだかんだで楽しかったが、小学生ならではのストレートな悪意の表現もたくさん見てきた気がする。子供とは残酷である。


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