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社会人3年目までにやっておきたかった事(後悔編)

パート1  
大手銀行支店長が語る人間関係の後悔


①入行


 大手銀行支店長Mさんの話です。
 有名大学を卒業し新入行員として意気揚々と新入行員生活を始めたMさんは、自分が優秀で誰よりも偉くなってやる、同期になんか負けないぞ、と常に意気込んでいたそうです。そのため誰に対してもやや上からの態度をとっていました。(ややというのは本人の感想です)
 事務仕事も営業成績も新入行員にしては誰がみても優秀だったようです。
 その甲斐もあり3年目を迎えた年に栄転し花形法人営業部に転勤になりました。

②栄転して新天地へ

 ここではじめて一銀行員としてノルマを課されることになります。また、仕事内容も法人向けの融資等責任のある仕事を任されました。
 ある日、分からない事務があり前任支店の課長に電話で問い合わせたところ、「今忙しいんだ、優秀なんだから自分でなんとかしろよ」と言われてしまいます。同じ部署の先輩に聞いても「事務担当の人に聞かないと分からないよ」と言われてしまい、どうして良いか分からず、そのまま仕事を放置してしまいました。
 

③恐れていた出来事

後日担当していたお客様から法人営業部の方にクレームの電話が入ります。
「融資お願いしたんだけどどうなってますか?回答も無ければ、連絡も無いんですけど。担当の名前も分かりませんし、来週には支払いがあるんですけど」
 小さい会社でしたが古くから銀行とお付き合いのあった会社で社長個人も多額の運用をしてくれている取引先でした。
 部長から「どーなっている?」と叱責を受けたMさんは正直に事情を話します。部長は「なぜもっと早く相談しなかったんだ!?」とMさんを詰めますが、Mさんは沈黙するしかありませんでした。
 結局部長、個人部門の支店長、Mさんで謝りに行き大きなトラブルにはならなかったようです。
 ただ、一旦「仕事を握る人」というレッテルを貼られてしまったMさんは、その後主要取引先は担当させてもらえず、窓際に追い込まれていってしまいます。

④転落からの学び

 次の転勤のタイミングがやってくるのですが、今度はあまり大きくない支店の個人ローン担当になりました。少し出世から外れてしまった感があったそうです。
 この一件から自分が優秀だという過信もなくなり、お客様にも同僚や先輩、後輩にも謙虚に感謝の気持ちを持って接するようになりました。
 Mさんはその後個人部門で何度も表彰を受け支店長までなりました。
Mさんは当時を振り返り、初めから周りの人に対して今の自分のような気持ちで接することができていれば、今頃は法人部門で大出世していたと思います。
 新人の間は人間関係を学ぶかことが重要だ。
としみじみと語ってくれました。

⑤まとめ

Mさんはそれでも3年目に気づけたのでまだ良かったのではないでしょうか?
 もし気づくのが30歳を過ぎてからだったら銀行を去らないといけない状況になっていたかもしれません。

 新社会人の方々にとって参考になる良い話だなーと思い記事にさせて頂きました。

新社会人ならびにこれからの日本を引っ張って行くフレッシュマンの皆さん、充実した社会人生活を過ごすために人間関係大切にして下さい!

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