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パンドラの箱を開けるプライベートモーメントWS

パンドラの箱を開けるプライベートモーメントWS

演技の壁にぶつかっている俳優さんの多くは、自分で自分の成長を止めてしまっていると感じています。自分自身と戦っているように見えるのです。敢えて言うならば、自分自身の闇を受け容れることができずに光の部分だけを世の中に見せたいという、絶望的なまでに勝ち目のない戦いです。闇、つまりは怒りや悲しみなどのいわゆるネガティブと認識されることに対して、自分自身で無意識の制限をかけているのです。ですが、怒りや悲しみを経験しない人はいません。そのすべてを含めての人間であり、そのすべてを芸術に昇華できるのが俳優と言う恵まれた職業なのです。

世の中に見せたい自分は“パブリックペルソナ”、つまりは“仮面”です。
その下には、ぐつぐつとマグマのように煮え滾る“NEED”が存在しています。

皮肉にも、子供の時に満たされなかった欲求=“NEED“を再体験しないために、パブリックペルソナという仮面を被り、”NEED”自体を封印しているのです。言うなれば、この封印が『パンドラの箱』です。
この箱の封印を解いてしまえば、闇が開放されます。しかし、箱の底に残るのは希望です。

ニコール・キッドマンやジュリエット・ビノシュといった名だたるハリウッド俳優の演技コーチを務めるスーザン・バトソンの”プライベートモーメント”は、俳優に“NEED”の存在を体験させることができるツールとして非常に有効です。俳優が真の「公共の孤独」に到達した時だけに見せる「誰にも見せることのない自分」をさらけ出す時、その俳優は自分の“NEED”と深く繋がる事ができるのです。

なぜ、演技をするのか? なぜ表現と言う方法、俳優と言う道を選んだのか? 
“NEED”を探る過程できっと見えてくることと思います。

パンドラの箱を開けて封印を解いたとき、どんな自分に出会えるでしょうか?

【オリエンテーション】

2021年12月20日(月) 17時半~18時半 (ZOOMにて)

【日時】

2022年1月6日(木)、7日(金) 13時~17時

【講師】 青山治

【内容】リラクゼーション、プライベートモーメント

【申し込み方法】件名を「PMWS」としてbnaw@bobbynact.comまで氏名、年齢(ふりがな)、電話番号、プロフィール、受講動機、写真をお送りください。

【受講料】1,1000円(消費税込)

【定員】10名ほど

【場所】BN Studio

住所:中野区野方5-4-13ハイネス野方B1

西武新宿線野方駅 徒歩2分

【参加資格】16歳以上で心身ともに健康である方

【必読書】青山 治 翻訳『TRUTH』(而立書房)

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【講師経歴】青山治:東京都出身。薬科大学在学中に芝居を始める。
1997年4月より一年間、俳協演劇研究所にて手塚敏夫氏の指導を受ける。1999年12月に劇団スタジオライフに入団。2000年1月のロンドンにおける劇団主催のワークショップにて、デイビット・ベネット氏のメソッド演技ワークショップを受け、衝撃を受ける。2002年9月渡米。NYで俳優修行を開始する。
2003年1月、ニコール・キッドマンの演技コーチ、スーザン・バトソンが芸術監督を務めるBlack Nexxus(現在のスーザン・バトソン・スタジオ)にて、ロベルタ・ウォラック氏に師事。ストラスバーグメソッドを使ったキャラクター作りを学ぶ中で、スーザン・バトソンからも直接演技を学ぶ機会を得る。
2005年5月より、ブラッドリー・クーパーの演技コーチ、エリザベス・ケンプ氏の下でシーンワークやドリームワークを学ぶ。2005年7月から2年間、ジェームス・プライス氏に師事。Acting Studioにてマイズナーテクニックを学ぶ。NY在住中も精力的に活動を続け、2003年2月NYコメディクラブでの出演を始め、2004年7月には、リンカーン・センターでの『平成中村座 夏祭り浪花鑑』に祭衆・NYPD役として出演。2006年、2007年にはオフ・オフ・ブロードウェイでの草分け的存在、ラママ劇場に、マーシャルアーツと演劇とのコラボレーション作品『Hero』、『Born in the shadow』で舞台に立つ。
2007年7月に自身でプロデュースしたショウケースにて、『Two men playing with their lives (命を弄ぶ男ふたり)』に出演し、NYでの活動を終了。2007年8月、帰国。帰国後も舞台を中心に精力的に活動。
『マクベス』、『リア王』、『冬物語』、『間違いの喜劇』、『夏の夜の夢』などのシェイクスピアの古典作品から、小川絵梨子演出の『12人』や『動物園物語』といった現代劇にも出演。マーシャルアーツやタンゴと演劇のコラボレーション作品、落語と演劇のコラボレーション作品など、多岐にわたって活動。2019年まで年間数本の舞台に出演を続ける。2017年秋より、BNAWにてアシスタント講師として後進の指導を始める。2018年より BNAW認定講師として、マイズナーテクニックのビギナーから中級までのクラスを担当。2020年9月、スーザン・バトソンの演技術のエッセンスが凝縮された『TRUTH』を翻訳出版(而立書房)。2021年4月、新国立劇場演劇研修所マイズナー講師に就任。現在、マイズナーテクニックやNEEDに基づくキャラクター作りのクラスを受け持ち、週に70名近い俳優の演劇教育に携わる。

*コロナの状況次第で、キャンセル、または延期される可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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