古参を抱きしめに行くこと

大人の女性になっても週刊少年ジャンプ愛読者なんですが、今週の『WITCH WATCH』に『SKET DANCE』のロマンとクラちゃんとヒメコがちょろっと出ましたね。嬉しい。今日はこれがどれだけ嬉しいかって話。

ともに篠原健太の漫画ですが、デビュー作の『SKET DANCE』の連載期間は2007〜2013年。長期連載なので同世代のジャンプ民は知ってるけどそれ以外にはあまり知られてなくて、「スケット…助っ人て！」って響きも恥ずかしくて、好きな漫画に挙げるのがちょっと悩ましい漫画です。ごめん、シノケン。
でもまぁ間違いなく私の心の漫画です。

内容は人助けをする部活＝スケット団の3人が何かを解決したり、何かに巻き込まれたり、何もしなかったりする、ほぼ一話完結のギャグ＋たまに熱い漫画。
『銀魂』をイメージしてもらえれば…銀魂のアシをしてたのもあって、設定被ってるのも作中でいじられとりましたな。

セリフ回しが軽快なところ、キャラクターがいきいきしてるところ、演出やカットがグッと来るところ、何も考えずにラフに読めるところ（回による）が好きで、就寝前のお供に最適です。ほぼ毎晩読み返しています。多分近畿地方で一番『SKET DANCE』を読み返している女です。

熱い回ではスケット団の3人が依頼人を励ましてるのを見て私も背中を押されたり、3人の人生が動くところで私の心も動いたり。
唯一ファンレターを書こうか迷ったけど結局書かなかった作品です。書かなかったんだけどね。

好きな漫画は数あれど、心の漫画と呼べるのはそう多くない。
東京にいる時に単行本を集め始めて、大阪の実家に戻ってから完結して、結婚してからも、京都に引っ越してからも、行く先々に連れて行って人生を共に移動してます。

これで愛は十二分に伝わったか。

で、その作者が今ジャンプで連載している『WITCH WATCH』に、連載終了から10年経った『SKET DANCE』のキャラクターが登場したってだけ。だけの話。
今号はロマンとクラちゃんとヒメコがちょろっと出ただけでしたが、次号はヒメコががっつり登場しそうですね。ヒメコ一番好きなのよね。

みんな大人になってきれいになったなぁ…（シノケンの画力が上がっただけとも言える）とか、ロマン変わってなくて最高だな…とか、クラちゃん結婚おめでとう…とか、何より、ヒメコは学校の先生なったんか…夢叶えたんやなぁ…とか。感慨深くてヒメコが進路に悩む話読み返しちゃった。

もう一生会えないと思ってたキャラクターとの不意で急な邂逅に、同窓会みたいにな気持ちになりました。会わせてくれてありがとうシノケン。

いやでもこれ『SKET DANCE』知らんジャンプ読者は何のこっちゃよな、大丈夫？と心配しつつ、この新参を置いてけぼりをしてでも古参を抱きしめに来てくれるような行為が最高に嬉しくて、月曜過ぎて木曜になってもまだ嬉しくて、「んもう！シノケン！」って気持ちになったので、次号が出る前に残しておく。

こんなに言って次号の『WITCH WATCH』がおもんなかったらどうしようという一抹の不安を抱えながら…まぁいいか、古参へのご褒美回だからこれは。