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映画「サマーフィルムにのって」を見てきた。

映画「サマーフィルムにのって」を見てきた。
最高。最近は毒っ気のある作品が全くのフィクションに思えなくなりつつあるので(何て時代よ)、夢を感じたい…悪い人が一人も出てこなさそうな映画…絶対に良い気分になれるやつ…と、「子供はわかってあげない」と迷ってこっちに。
最高なんだけど、こうも煌きに尽くされていると、青春こそファンタジーに思えてくる。

でも、私にも制服を着てこれぐらい煌めいていた頃があった、確かに。この映画みたいに、何も成し遂げてはいないけど。

つい先日、高校の教科書で唯一とっておいた世界史の資料集が出てきて、落書き探したろとスマホ片手に見返したけどどこにも無くて、でもページの端はしっかりとボロボロで、あぁ、世界史の授業だけは誰に言われなくても真面目だったものなと感心した。とても好きな授業だった。

芋づる式で、文化祭の実行委員長をやってたこととか、一緒にメインで動いてた生徒会長がベッカムヘアーの女子高生で、私は原田郁子に憧れて前髪激短で、後輩の実行委員に「生徒会長と実行委員長のコンビは髪型パンチ効いてるって話題なんです~」的なことを言われて、あは、あははと思ったこととか。今思うと「俺たちは最強の2人だった…」って感じでいいね。

さらに芋づる式で、世界史の授業を選択してたのはなんと学年に5人だけで、うち、しょっちゅう遊んでた友達2人(生徒会長含む)と「40代になったら子育ても落ち着いてるだろうし、3人でマチュピチュ行こうよ!」って話してたのも思い出す。
約束の年まであと4年…まさか一人として子を産んでないとは思わなかったよね。まあ「40歳」じゃなくて「40代」だからあと14年猶予はあるんだよね。「代」にしてて良かった。ま、産んでも産まなくても行こうぜ。

話がどんどん逸れてしまうけど、言いたかったのは、あれから20年経っただけで、青春はフィクションじゃない。記憶も鮮やかに残っている。
世界史の資料集で見ていつか行ってみたいと思った場所のいくつかは、踏んだことがある土地になっている。資料集を読み返したおかげで、高校時代から圧倒的に世界が近くなっているのを確認することが出来た。お前をあの時殺さずにいて良かった…(高校卒業とともに他の教科書はまとめて捨てました)。この20年は伊達じゃないね。

「サマーフィルムにのって」を見終えて、17時半。
帰りたくない…夕飯作って現実に戻るにはまだ気分が抜けない…
PC持ってるしカフェ入るか?でも文章を打つ気にはならない…
と、公園をウロウロしてたら蚊に刺されまくって、観念してカフェに入って、入ったらやっぱり自然な流れでPCを開いてこの通りの独り言。青春映画、弱いんだよな本当に。こんなふうに、思い出して話したくなる青春を過ごせてて良かった。

しかしこの映画に出てくる高校生たち、みんなみんな可愛かった。主人公の自分の大切なものをギュッと掴んで離さないところ、本当に眩しかった。何だか美しすぎて「嘘だ…世の中にはもっと悪い奴はいるはずだ!」と反動で「JOKER」が見たくなりました。続きで「子供はわかってあげない」見たら青春と恋愛が体内爆発しそうだもの。バランスとってこ。

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