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困った面接官のタイプWORST3

僕が人事の現場で採用を担当していた頃、困った面接をする人に幾度となく出会った。
こうした人たちは面接トレーニングをしても変わることはなかった。
尤も何にしても30歳を超えた大人がそうそう変わるのは難しいか・・・


僕が出会った人でここで書ける範囲でのWORST 3は次の通り。

🥇「平気でNG質問をする人」

🥈「仕事や自分のことばかり話してしまう人

🥉「少し話すだけで人がわかると言いきる人」


1位「平気でNG質問をする人」

インターネットが普及した世の中にあって一番頭の痛いタイプ。
例えば、「お父さんは何の仕事をされてますか?」と家族に関する質問をする人や、
「あなたスレンダーで綺麗ですね」と褒めてるからなんの問題もないと思ってるような人。

NGな質問は他にも色々あるが、こんな人は悪気がないからタチが悪い。相手によっては会社を巻き込んだトラブルになってしまうのに。


2位「少し話すだけでその人がわかると言いきる人」

僕の経験では○○職の年配者が多かった。
「自分はこれまで数多くの人に接してきたから、大体一眼見ればどんな人か想像がつくし、少し話せばどういうタイプわかる」と自信満々。

人なんて1時間面接しても理解には限界があるのに、どこを見て判断してるんだろう。
職務経歴書を見ればわかるような実務経験とか、自分に従順なタイプかどうか、そんなところだろうか。

そもそも勘でやる事ではないし、この人に面接して貰う必要があったのかと考えてしまう。

こういうタイプの人は一眼見てお眼鏡にかなわなければ、一つも質問せずに”早く終われよ”というのが見え見えな感じで座っていることがあった。いずれにしても困ったものだ。


3位「自分のことばかり話してしまう人」

面接はお見合いと同じ。
会社は相手が採用していい人かどうか、いろんな質問をして見極める場だ。

役割分担としては、人事は人物面や入社に関する条件等のチェック。現場は募集ポジションに必要なスキル、知識、経験、そしてチームへの適合性を見ることにある。
それを60分を目安に僕は進めていた。

面接の目的を忘れて自分の事を喋りまくる面接官は決して例外ではない。そもそも人は自分の事を喋りたいものだが、ここでは勘弁してほしい。

それでも一応候補者の評価はする。この人の評価は怪しいし、何しろこちらがしたい質問が出来ないのは困る。


悪い例を今回はあげたが、逆に良い方で凄い面接官も大勢いる。
僕が印象に残っているのを一つあげると、外国人の経理部FP&Aマネジャーがした質問だった。

前提条件を少しあげて、3年後にはそこにいる動物が何匹になっているのか考えて、どうしてそうなったか説明してくれというものだった。

質問の狙いは理解できるし、いい質問だ。これは僕も頂いて時々使っている。

また、一見何気ない雑談に対する受け答えを通し、しっかりコンピテンシーチェックする面接官もいた。


面接態度が悪い人なんてのも困ったものだが、僕は不思議とこういう人には会ったことがない。
そんなレベルじゃなく、悪い方に凄い面接官もいたが、さすがにここでは書けない。

こうした経験談を話すと枚挙にいとまがない。

今後、僕が出会った個性豊かな人をフィクションを交え、プライバシーをしっかり保護しながら、時々ご紹介したい。

(了)



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