1ヶ月ぶりに週足で上昇

この1ヶ月間、下落圧力と弱気心理が強まっていた原油価格は、ようやく悪循環を脱し、1ヶ月ぶりに週足で上昇することになった。米国は、債務上限に関する交渉が合意に達する可能性が高く、ガソリン需要も前週比で在庫が減少していることから、楽観的な見通しを示しているのだ。

欧米諸国、石油輸送の監督を呼びかける。米国と英国からなる西側諸国のグループは、イラン産またはロシア産の原油を積んだ船から船への原油輸送が拡大し続けており、これらの輸送は海上での原油流出のリスクを高めるとして、監視を強化するよう呼びかけました。

黒海の穀物取引は延長された。トルコの仲介により、国連が仲介した黒海穀物取引は、制裁が自国の輸出を妨げるというロシアの反対にもかかわらず、7月中旬まで2ヶ月間延長され、直ちに世界の小麦とトウモロコシの先物を3-4％下落させました。

アルバータ州の山火事、オイルサンドに接近。カナダのアルバータ州での暑さの回復により、山火事がオイルサンドの生産拠点に近づいており、コノコフィリップス（NYSE:COP）はフォートマクマレーの南にある日産15万バレルのサーモントプロジェクトを避難させ、停止中の石油換算日量は合計40万バレルになった。

ホワイトハウス、主要ガスパイプラインを承認。バイデン政権は、アパラチア盆地からバージニア州南部へガスを供給するEquitrans Midstream (NYSE:ETRN) の66億円のマウンテン・バレー・パイプラインを承認した。これまでジェファーソン国有林を通過するため、環境保護の抗議で停滞していた。

ロシア、削減誓約の履行を主張。ロシアのアレクサンダー・ノバク副首相は、OPEC+が6月4日の会合に向けて準備を始めた矢先、ロシアはすでに3月までに生産量を抑制することを約束したにもかかわらず、2023年2月の水準と比較して原油生産量を50万b/d削減するという目標に達したと述べた。

サウジアラムコ、巨大ガス田の拡張を中止。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ（TADAWUL:2222）は、世界最大の海底油田とされるサファニヤ油田を100億円で拡張するための入札提出をすでに2023年の2回目に延期している。

オーストラリアのLNG投資に目をつける中国企業。オーストラリアの石油会社ウッドサイド・エナジー（AUX:WDS）は、現在30％完成し、2026年に最初の生産を予定している120億ドルのスカボローLNGプロジェクトへの投資について、中国企業との協議の用意があると宣言しました。

ブラジル、ペトロブラスにアマゾン掘削を禁止。ブラジルの環境保護機関Ibamaは、同国の国営石油会社ペトロブラス（NYSE:PBR）がガイアナ国境に近いアマゾン川河口で試掘井を掘るという要求を、地元住民や野生動物に対する保護措置が不十分であるとして拒否しました。  

レバノンはイラクの石油をもっと欲しがっている。国内の経済活動の再開に苦慮するレバノン政府は、石油製品と原油の供給をイラクに求め、発電用の燃料油年間150万トンと精製用の原油200万トンの契約に調印した。  

南アフリカ、政策のUターンにコミット。史上最悪の電力危機から回復した南アフリカは、農民の抗議により10年間棚上げされていたシェールガス掘削への反対を修正し、カルー地方でのタイトガス探査のために少なくとも10の新しい陸上ブロックを競売する準備を進めています。  

パキスタン、180億円の巨額訴訟に直面。イランと締結した協定に従ってガスパイプラインのインフラを建設できなかったため、資金繰りに苦しむパキスタン政府は、最大180億円の違約金に直面しており、すでに5年遅れている750MMCf/日のパイプラインの一部を来年までに完成させなければならない。

メキシコ最大の製油所が炎上Pemexの西海岸にある唯一の製油所で、国内最大のサリナ・クルス製油所（33万b/d）が、その水素化処理装置の爆発とその後の火災に見舞われた。メキシコでは今週、マデロ製油所で発生した小規模火災に続いて、2度目の火災が報告されている。

米国の石油メジャーが炭素捕捉で提携。オーストラリアが自国での炭素回収能力を増強する野心的な計画を発表する中、同国の主要生産者であるシェブロン（NYSE：CVX）とエクソンモービル（NYSE：XOM）の2社は、キャンベラが政策支援と経済インセンティブを拡大する必要があると述べた。

インドもSPRの補充を望むインドは、戦略石油備蓄の4分の1を補充する予定であり、その量はわずか3900万バレルで、米国や中国のものよりも大幅に少ないが、メディアの報道によると、今後数ヶ月の間に約920万バレルを購入する予定である。