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中国、石油在庫の積み増し再開


中国の石油精製会社は、10月に再び石油在庫を引き当てから積み増しに切り替えた。

これは、ロイターのクライド・ラッセルが北京の公式な輸入量と処理量に基づいて計算したものである。

ラッセルによると、10月の中国の石油精製会社は、生産量が減少する一方で原油の輸入量が増加したため、毎日56万バレルのペースで在庫を増やしていた。

サウジアラビアの石油輸出、9月は28ヶ月ぶりの低水準から上昇


サウジアラビアの原油輸出は9月に28ヶ月ぶりの低水準から上昇した。ラッセルによると、中国の石油精製業者は2023年に入ってからの10ヶ月のうち、7ヶ月は在庫を積み増し、残りの1ヶ月は在庫を取り崩した。

通常、国際原油価格が上昇し始めると、製油所は在庫を積み増す。今年は、4月、7月、9月に在庫を積み増した。

1月以降10ヶ月間の在庫の純増減は、1日平均68万バレルであった。

中国の先月の輸入量は1日平均1,153万バレルで、9月の平均1,113万バレルを若干上回った。同月、政府は新たな石油輸入枠を発表し、2023年全体の輸入枠を2022年の総枠を14%上回る水準に引き上げた。

しかし、少なくともアナリストによれば、国内の石油需要は弱まっている。弱体化の理由は、精製マージンの低下、燃料と石油の両方における在庫水準の上昇、航空旅行の予想以上の回復の遅れなど、複合的な要因である。

ロイターのラッセルが伝えたところによると、こうした精製マージンの低下により、処理量は1,505万B/Dに低下し、過去最高だった9月の1,548万B/Dから減少した。

一方、中国の精製業者が燃料輸出枠を使い果たしたため、今月は輸出が大幅に減少する可能性がある。あるエネルギー・データ・プロバイダー、オイルケムによると、11月の減少率は40%にも達する可能性があるという。

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