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京都逃避行 vol.1〜梅湯〜

東京で嫌なことがあったので次の日の夜行バスに乗り、京都へ逃げた。 京都に行ったのはおそらく中学3年生以来で、8年ぶりくらい。 前々から京都に行きたいとは思っていたので勢いで行ったは良いものの何の予定もなかった。 到着したのは日曜日の6時30分。とりあえず夜行バスでバキバキになった体を休めるためにお風呂に入りたいと思い、調べたら土日限定で早朝営業している梅湯という銭湯があったので向かった。 銭湯はあまり得意じゃない。ローカル色が強い。何か独自のルールがありそうで緊張が解けず、

    • 『東京都同情塔』を読んだ

      芥川賞を受賞した九段理江さんの『東京都同情塔』を読んだ。 ネタバレにはほとんどなっていないが、何も知りたくない人はまず本書を読んできてほしい。 言葉は時代によって常に変化し続ける。 その変化の中にも大きく分けて2種類あると私は思う。一つは日本語→日本語へと変化するもの、そしてもう一つは日本語→外来語へと変化するもの。最近では後者が目立つように思う。 「私はカタカナをデザインした人間とは酒が飲めない。美しさもプライドも感じられない味気ない直線であるうえに中身はスカスカで、そ

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