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何故、ブランド認知が重要なのか?

なんのためにブランド認知を高めるのか?それは販売効率を高めるためです。製品が自動的に、次から次に売れていく状況を作り出すことと言っても良いでしょう。特に「効率」がミソです。

例えば、スーパーに並んでいる商品であれば、「お店に行く前から買うものが決まっている」状況と言っても良いのです。日頃使っている醤油が少なければ、「醤油を買い足さないと」と考える。そして、スーパーに行く前から「キッコーマンのあれを買おう」と決めていることが多いものです。最初から指名買いであって、その時に競合はいません。これが「販売効率が良い」状況なのです。

逆に「販売効率が悪い」とは何か?例えば、その日は友人とキャンプに出かけ、バーベキューをすることになった。そこで日頃、使うことのないバーベキューソースを買うことになりました。店頭には数種類がある。
step1. まず知っているブランドを探したが、どれも知らない。
step2. 仕方ないので最も目立つパッケージのものを手に取って、どんな味なのかを理解する。
step3. 次に別のパッケージを取って何が違うのかを理解する。
step4. 量と価格を検討しどちらがいいかを考える。
step5. 最後に本当にこれで良いかどうかの決断をして、レジに進む…。
ここまでで5段階のステップが必要でした。実は、これが効率の悪い状況なのです。すべての課題は「どのバーベキューソースもなじみが薄く、よく知らない」ことにあります。販売効率の悪さとは「知られていない」ことが根本原因なのです。

バーベキューソースの例は、製品(Product)は確かに店頭にあるけれど、あなたの記憶には存在していない(Brandではない、焼き印されていない)と言えます。そうなると、何を選んでよいかわからないし、本当にその製品で良いのかもわからないのです。消費者や顧客にしたら、「安心して買える」「あまり悩まずに買える」こともブランドのメリットなのです。

これを企業の立場からいうと、「信頼を得ている」ことがブランドの条件です。ブランディング(Branding)とは消費者や顧客の信頼を一段ずつ蓄積して、やがて彼らがニーズを感じた時に「あまり考えず選んでよい商品」と位置付けられることなのです。