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企業がブランドを作る目的は何か?一言で言うなら「販売効率を良くするため」です。つまり「効率」が問題なのです。

「今日のランチは蕎麦が食べたいな」。こんなふうに考えた時、あなたの頭の中では「検索」が始まります。「蕎麦と言えば…」そこでいくつかの店が出てくるかもしれないし、「いつもの店」と一つのブランドが出てくるかもしれない。そしてお昼休みには、その店に足が向く。お店はあなたに対して何のプロモーションも値引きもしていません。そういう営業努力をしなくても、あなたのほうから(お客さんから)「ひとつ欲しいのですが」と買いに来てくれる。これが販売効率の良い状態です。

ブランディングではイメージをよくすることや認知を高めることなど、やることはたくさんありますが、すべては「販売効率を良くする」ために行うのです。そのようにして何度も何度もそのブランドを使うようになると、あなたは「このブランドはどんなもので、どんなニーズに応えてくれる」をしっかり理解するようになります。

更に愛着も湧くようになります(ブランド・ロイヤルティ)。そうなると、今後、あなたがニーズを感じた時には、高い確率でそのブランドを選ぶようになります。企業にとっての、ブランドの重要性はここにあります。「こちらから毎回売り込まなくても、消費者や顧客が安定的にリピートしてくれる」。これはやはり販売効率が良いのです。また消費者にとっても、毎回、あまり悩まず「確かなもの」を買うことが出来る。こうしてブランドは販売・購入におけるプロトコルになるのです。