おじいちゃん

幼少期、両親は共働きで日中は祖父の家に預けられていました。祖母は働いていたので、私の面倒はいつも祖父が見てくれていました。

母から聞いた話では「お仕事頑張ってねー!」と元気に送り出していたそうですが、祖父母からは「お母さんのところに早く行きたい」と度々泣いていたそうです。

私が寂しくなって母に会いたがると、祖父はいつも「美味しいものでも食べに行こうか」と散歩がてらミスドに連れて行ってくれました。祖父と美味しいドーナツを食べて祖母と両親のドーナツを選んでいると、いつのまにか少し寂しさも紛れていました。

祖父のことを思い出す時、お祭りに行ったり銭湯に行ったりと特別な日のこともですが公園に行ったりミスドに行ったり、日常だった風景も浮かんできます。

私にとってミスドは暖かい思い出の場所です。


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