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余裕を持つ事


子供が我が家に来てから早1ヶ月。
予想通り四苦八苦しながらも、つまづいたら改善の繰り返しで、どうにか1番しんどい時期を脱したように思う。
喉元過ぎれば熱さを忘れるので、忘備録として残しておこう思う。


最初に大苦戦したのは沐浴だった。
今でこそ子供も自分も慣れたが、初めての事でとにかく赤ちゃんは動く動く。背中と頭である程度支えながら洗うのだけども、洗う泡で滑りまくり、一瞬手が離れて子供をお湯に沈めてしまった。
幸いその時は無事だったけども、これはイカンと事前シミュレーションして本腰入れて対策する事に。

まず硬いベビーバスを空気入れるタイプの柔らかいモノに変えた。
子供の身体に温かい濡れタオルを掛けて落ち着かせる。
顔を洗う際には直でお湯をかけずに濡らしたガーゼで丁寧に拭くように。
首、脇、内関節等、深いシワの所を白いカスが出ないように念入りに洗う。脇や手のひらは特に嫌がるが、心を鬼にして洗い切る。

初めのうちはタイマーを5分セットで、それを目処になるべく早く。段々と時間通りに出来るようになり、今ではようやく落ち着いてタイマー無しでも出来るようになった。子供も慣れてきたのか、泣かずに素直に洗わせてくれるようになってきてホッとしている。

赤ちゃんは本当によく泣く。
泣いたらまずは抱っこ。そしてゆっくり揺らしてあやす。
あやすには子供を抱えて上下左右に動いてあげないといけないのだけども、実質重りを抱えて筋トレをしているようなモノで、体力筋力が衰え気味のオッサンにはかなりしんどい作業。一応バランスボールに座ってあやすのが効果的ではあるが、これはこれで腰に負担がかかる中々の重労働だったりする。

赤ちゃんの泣く意図は主に3つ。「乳が飲みたい」「ゲップしたい」「オムツ変えて」が殆ど。
泣いたらまずはオムツ確認して汚れて無いなら口元を見る。
舌をペロペロしてたらミルクの時間。2〜3時間の乳飲みタイミングも加味して飲ませ、ゲップを出させてあげる。問題無ければ大体これで落ち着いてくれるが、ローテーションがバラバラに来ると全く子供から離れられない。

そして、この3つ以外の原因不明のギャン泣きが1番困る。
鼻が詰まってたり、何か衣服に違和感があったり、何かしらの不愉快があるのだろうけども、どうしても原因が分からないのに泣き止まない時間があり、本当に地獄だった。
原因無くても泣く時もあるらしいので、泣くのを放っておく事も精神衛生上大事なのだそうだけども、やはり泣いていると心配でどうにかしてあげたくなるのが親心。子育てでノイローゼになるというのも分かる気がした。

これに対する対策はもう、いかに心に余裕を持たせるかだと思う。
余裕を持たせるには、子供の面倒を見る事以外の、事前に解決出来る用事はなるべく先回りしてやっておく事が大事。
時間的精神的に追い詰められる前に先手を打つ事が肝心なのだと悟る。子供が寝ている時や機嫌が良い時等々、落ち着いている時間を上手く使って、生活や子育てのタスクをこなすという育成ゲームなんだと。
そして、そのタスクをこなすのに有効なアイテムがあるのならケチらず買う。時間をお金で買えるならば安い買い物なんだと自分に言い聞かせる。

良い例だと、ミルクを作る際に使う電気湯沸かしポット「象印マホービン優湯生」。
この製品は、沸騰後の温度管理が五段階あり、その一つに70度があるので、ミルクを作る際には粉ミルクを哺乳瓶に入れて即お湯入れ、そして冷まし水を足すだけですぐに作る事ができる。(沸騰湯だと少量のミルクの際に温度を下げるのがかなり面倒で難しい)
大事なのは、急なミルクにも直ぐに作れると心に余裕を持てる事。まさに子育てする人の為にあるような製品で、本当に便利で助かっている。


子供の成長は本当に早い。
生まれて1ヶ月で1kgほど増えた。元体重から比べると3割増で、最初はヒョイっと持ち上げていたのが今はずっしりと感じる。
これからもっと増えていくとなると色々と考えなくてはいけない。

今後の為にと、電動バウンサーの「ママルー」買った。
他社製品が縦横の平面的動きに対して、この製品は上下運動してくれる。バランスボールの上下運動が効いてるので、この製品ならイケると判断。
これが結果的に正解だったのか、今のところは機嫌の良い時に限り静かに揺られてくれている。少しの時間でも手を離せられるのは大きく助かった。
そして、ママルーの副作用なのか、揺られているとかなりの頻度でウンチをするという事に気づく。
便秘でも寝ない事があるので、ママルーに乗せてウンチをさせてから寝かしつけは効果的な気がする。これも良いイレギュラーで買って本当に良かった。


赤ちゃんの目が見えるようになった。
最近はよく光の方を見ていたり、何か動くものに反応して見るようになった。音と何かしらの動きが新鮮なのか、好奇心旺盛さが見てとれる。
抱っこをしていても、よく顔を見てくれるようにもなった。
顔の表情も豊かに、笑ったり苦しそうだったり、喜怒哀楽が分かる様になり、段々と人間らしさも感じられるように。

初めて観る世界に何を思うのか?と想像しながら顔を眺める日々。自分の親もこんな気持ちで自分を育てたのかもしれない。
自分が小さい頃の思い出を振り返りつつ、我が子を眺めるのも悪くないなと、ここ最近はしみじみと感じる。
子供が生まれる前と後では、人生のベクトルが全く変わったと言っていいのではないか。やはり子供は人生の大きなシナリオ分岐フラグなんだなと。

生後1ヶ月は母体もまだ安定しないという事で、嫁さんにはなるべく子供を見てもらい、自分は家事全般をやるという事になり、期間限定ではあるけれども、主夫目線を知る事が出来た。
家事育児に追われつつも、なんとなくスローライフのようなこの生活は、これはこれで心地が良いのかもしれない。

いずれはまた以前の生活に徐々に戻るわけだけども、人生の中にぽっかりと出来た、嵐のようで凪のようなこの時間を忘れないでいたい。
心に余裕を持つ事を心がけて。

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