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努力の理由

昔、私は姉によくついて回る妹でした。
友達が姉しかいなかったので、姉の作った物語をよく聞いていたのですが、それを真似して作ると猛烈に怒られるので、大人しく物語を聞く、という不毛な時間を過ごしている。
そんな私も小学生高学年になり、中学受験が迫り学習意欲が芽生えてきて、漸く机に向かって勉強を捗らせることが出来るようになりました。
そんなある日のこと。今まで勉強ができるということで優遇してもらった私が、放たれた一言。
「お姉ちゃんとお前は平等に扱いたい」

そして今。私は母からこう言われています。
「貴方はできないんだから、姉にバカにされても当たり前」
…言ってることが違いますよね。社会に出たら、それが当たり前かもしれません。けれど私が輝いていた時代、誰も私に「姉をバカにしてもいい」なんて教えてくれませんでした。姉はその頃リストカット&ネットで誹謗中傷という、最大の親不孝にして社会的に最低なことをやっていたにも関わらず、お咎めなし。むしろ塾に入れて貰えたりと、手厚いフォローをされていました。私は「できない」「姉より偏差値の悪い大学」というだけで姉に攻撃の対象にされ、母はそれを守ってくれない。

だから決めました。
私は勉強を頑張ります。
勉強を頑張って独り立ちして、姉の影も形も声も何も思い出さなくていい場所まで、遠くに行きます。
憎いという感情が、どこまで人を成長させてくれるのか、ちゃんと見極めたいと思っています。

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