【新世界】
こんばんは。
今回はお笑いコンビ「キングコング」のツッコミでもある西野亮廣の著作【新世界】についての
書評と考察を書いていけたらと思う。
簡単にぶっちゃけるとこの人はある意味天才だ。
具体的に言うならば
現状を客観的に見る力と
問題を解決する突破力がシンプルに半端ない。
あと人を動かす文章を書くのもかなりうまい。
本人の行動等に本質が伴っているかはここでは問うまい。
かなり熱くなる文章が個人的に好きである。
これから行動しよう。と前向きに思わせてくれるような作品であった。
①貯信時代
今は貯信時代という時代に突入しているようだ。
この本を読んでその説には大いに納得した。
貯信時代がなんなのかと言えば
信用を貯めて、それをお金に換金する時代
ということ。
もっと具体的な例をあげるとすると
Twitterで慕ってくれるフォロワーを増やして
自分が事業を起こしたい時にクラウド・ファンディングという手段で
信用を換金してお金を集めることとかが一例。
人類が貯信時代に至った要因が筆者は2つあると考える。
今までだと、自分の行動や考えを世の中に広く伝えて遠くの人から信用を得る手段が限られていた。
結果として自分が影響を及ぼせる範囲は自分の行動範囲と大差がなかった。
それを塗り変えたのがインターネットである。
インターネットの普及によって遠い人にも自分の事業や考えを伝えられるようになった。
これが一つ目の要因である。
そしてさらにインターネットは洗練されて
クラウド・ファンディングといったような
人の信用や共感をお金に換金する仕組みが生まれた。
これが二つ目の要因である。
この二つの要因が組み合わさって全世界の人から信用や共感を得られれば、即座にその信用をお金に変えられる仕組みが出来上がった。
しかもこの仕組みは一度作り上げてしまえば
自分で働いて給料を稼いでいくなんかより圧倒的に強い。
だから貯信時代、ということである。
②貯信時代の攻略法
貯信時代にはいくつかのルールがある。
パッと見ると貯信時代は芸能人やインフルエンサーがめちゃくちゃ有利に見える。
事実、有利であるのは確かではある。
が、有名人や芸能人が絶対勝つかというとそうではない。
貯信時代の一番大切なルール。
それは「嘘をつかないこと」である。
嘘をつく人間を信じられるかという単純な理論である。
例えばグルメロケに出る芸能人は出てきたご飯がマズかったら
素直に不味いって言えるだろうか。
多分言えない。
しかし世間的にみたらこれは嘘である。
なぜならば番組を見て、実際に食べにいって、迷惑を被る人が出てくるからである。
しかして彼らは正直に言えない。嘘をつかなければいけない環境にいるからである。
だからこれからの貯信時代では
嘘をつかざるを得ない環境にとどまらないということ
が非常に大事になってくる。
③まとめ・感想
西野亮廣の時代の切り口が面白かった。
ただし、これからの時代を生き残っていくには
やっぱり最終的には自分で考える必要があると思う。
西野亮廣の考えを踏襲するならばそれで悪くないだろう。
ただそれはあくまで西野亮廣の考え方だ。
あなたの人生でそれだけじゃ絶対に対応できない部分が出てくる。
そうやって自分で考える必要が出てくるときに
どんなルールで考えていけばいいのかという小さな指針になってくれる
そんな本だと筆者は感じた。
以下、本文より抜粋
○「才能」なんて努力と環境でいくらでも作り出せる。
○この国では”外”に出ようとすると必ず村八分に遭う。
○ボクらが、まずやらなきゃいけないことは、「お金は汚い」と言うイメージを捨てること。
○今のキミが理解できないものを批判しちゃダメだ。
○つまり、信用は右肩上がりの”直線”で増えるのではなくジワジワと増え続け、ある地点でギュイィンと急激な”曲線”を描いて爆増する。
○店を選ぶ理由は、「どの店にいくか?」ではなくて、「誰の店に行くか?」になってくる。
○こんなデタラメなこと、誰もやらないだろ?
だからやるんだよ。
声の小さい人を徹底的に守る。
○キミ自身が強くなるしかない。
サポート非常にありがたい。あなたのサポートを胸に、これからも邁進していこうと思う。