日記 3/21

昨晩、高校の球技大会の夢を見たから、その日のことを思い出した。一年生の頃だ。初夏の日差しの中、俺は何故かサッカーのゴールキーパーをやることになった。もちろん素質があるからとかではない(俺は言わずもがな運動音痴である)。ジャンケンで負けたからだ。それだから、クラスのみんなもそんなに期待していなかった。
しかし俺は試合の中で、いくらかスーパーセーブと呼ばれるようなものを披露した。隠れた才能のおかげではたぶんなく、単純にビギナーズラックだろう。強いて言うなら、当時俺はやけにすばしっこかったからボールに上手いこと食らいつけていたのかもしれない。中学校で卓球をしていた経験がこんなところで役に立つとは!
ある試合。相手のクラスのエース(っぽい人)がゴールポストギリギリを狙った巧みなシュートを打ち、俺はジャンプしてそれを弾いた。俺の意外な動きに周囲から歓声が湧いた。俺は自分に向けられたそれを恥ずかしがりつつ受け取って、ふと前を見た。シュートを止められた彼と目が合った。彼は、何でこんなヒョロ眼鏡が、みたいな目つきで俺を見ていた。それは本当に一瞬だったし、もしかしたら俺の気のせいだったかもしれない。でもその眼差しは、俺の網膜に何故だか強く焼きついた。そうだよな。球技大会っていうのは運動部の彼らが活躍する場であって、俺みたいに日陰のライブハウスでこそこそベースを弾いているような輩が目立つべき場ではない。ましてやただのビギナーズラックで、何を調子づいているのだろう。俺は自身の胸に罪悪感が芽生えたのを感じた。案の定、次の試合では上手くシュートを防ぐことができなかった。
そういったことを、夢のせいで思い出した。もう随分長いこと忘れてたのにな。記憶っていうのは薄れてはいかないのかもしれない。ただ隠れていただけで、きっかけがあれば色褪せることなく鮮明に蘇る。

昼、なんだかドカ食いしたい気持ちになって、大学の食堂で気持ちの赴くままに料理を取った。カツカレー、ほうれん草、カボチャコロッケ、巣籠もりオクラ、コーヒー牛乳。総額832円(832円!)。食堂でこんなに食べたの初めてかも。

今日は塾のバイトが3コマあって、なかなか疲れた。帰りしなに寄ったスーパーで合鴨が安く売っていたから、それをつまみにハイボールを飲んだ。それからふと思い立って、しばらく触ってなかったDSを充電してみたら無事点いた。久しぶりにポケモンホワイトをやった。やっぱり面白くてつい熱中してしまい、気づいたら3時半になってしまった。明日は朝早くの電車に乗って帰省するのに! 寝坊したくないしもう寝ないでおこうかな。微妙な時間。うーーーーん

とりあえず日記はここで終わらせておく。これから寝ると寝ないとにかかわらず。

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