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書評(書評だけとは言っていない)

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暗い私が暗い(暗いだけではない)書籍(書籍だけとは言っていない)に向き合い、産まれた文章たち
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記事一覧

『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ (著), 友廣純 (翻訳)

自然。人類はいまだ、これに手を焼いている。 テレワークだのDXだの言ってるこの世の中で、雨…

Blumenkranz
2年前
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主人公は、本書を手にとったあなただ。   『ブギーポップは笑わない』著:上遠野浩…

---------------------------------------------------------------------------- 「そ、それ…

Blumenkranz
3年前
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『ハーモニー』(映画):PROJECT ITOH それはお節介か親切か

序文タイツ会社のtwitter上でのプロモーションが最近炎上していたらしい。 「性的搾取」がどう…

Blumenkranz
3年前
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『さくらの唄』著:安達哲

無神経な周囲と繊細すぎる"わたしたち"近くて遠い正しい「青春」そして暴力団、レイプ、令和の…

Blumenkranz
4年前
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『追想五断章』著:米澤穂信

序文-元気はもらえません※ネタバレはもちろんございます。 小説を読む人間なら、「人間」に…

Blumenkranz
4年前
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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』著:桜庭一樹

はじめに職場の部下が鳥取市出身ということで(?)、2年前に読んだ本作を再読した。 「百合」の…

Blumenkranz
4年前
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『さよなら妖精』著:米澤穂信

はじめに現在(いま)をときめく大ミステリー作家、米澤穂信。 彼の出世作となったのが本作である。 有名作品だと思われるので、短めに書こうと思う。 ネタバレありなので、ご注意を というか、こんな文章読む暇あったら『さよなら妖精』読んでください! 騙されたと思って! 本文本作のポイントはおそらく2つ(主観) ①主人公の焦り ②謎の爽やかな読後感 ① については、ひたすら描写が上手かった。 墓地でのシーンで死んでいった人々の存在を感じ、自分は死ぬまでに何ができるのか

映画『ヒミズ』監督:園子温,原作:古谷実

はじめに※ネタバレは・・・あります 観ていない方はご注意 「U-NEXT」をせっかく契約してい…

Blumenkranz
4年前
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『眉山』著:太宰治

最初に↓青空文庫で読めるのでどうぞ。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/243_20

Blumenkranz
4年前
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『限りなく透明に近いブルー』著:村上龍

全体を通じて初めて読んだのは、14歳のときだった。私はご存知の通り、 全く集団生活に馴染め…

Blumenkranz
4年前
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