【note版・一部有料】あおきさんのZINEのようなもの Vol.1

こちらは先日パワポを使って制作したZINEのようなもののnote版です。一部有料とさせていただくことをご了承ください
余力があれば隔月刊で発行してもいいのかなと思うが、季刊になるかもしれないしこれっきりで終わりになるかもしれない、個人的詩と散文のペライチZINEのようなものです

【自己紹介】
はじめましての人たちははじめまして。そうでない人たちはどうもこんにちは。わたくしあおきりょうと申す者です。
1976年11月5日生まれ、A型の蠍座の男、いわゆるシスジェンダーゲイ。付け加えるとするなら自閉症スペクトラム強めの特定不能の広汎性発達障害持ちで、なおかつ2004年10月下旬にHIV+と分かり、U=U(Undetectable=Untransmittable)の状態を長年の服薬により保っている。
趣味は野球観戦(横浜DeNAベイスターズ)、音楽を聴く(ドリカムのPOWER PLANT会員)、ラジオを聴く(主にTOKYO FM)、積ん読、サウナのある銭湯に行くこと、人間観察。ごくまれにポエトリーリーディングイベントに出向く。

詩「いつものように」

(こちらは別途、詩の項目で改めて同様のものを掲載します)

おはよう

タイマーより先に起きて
缶コーヒーと野菜ジュースを飲む
厚切りのフレンチトーストを食べて
仕事に出かける
コンビニに行き
プロテインドリンクを買う
仕事場に着いて
ラジオを聴きながら
入浴介助の仕事をする
ぐったりと疲れ
休憩中にパンを食べながら
一日の記録を書き
再び入浴介助の仕事をして
自分の一日の仕事を終える
家に帰り
疲れ果てて
夕食を摂る
シャワーを浴びることもあれば
たまに銭湯に行って
湯船とサウナを行き来する
長い帰り道を
歩いて帰る
家に帰れば家計簿を付け
小さな四角の画面を見る
気になれば
疑問を呈し
眠くなれば
寝るだけである

おやすみ
これが自分の仕事がある日の一例

休みはね

少し遅く起きて
缶コーヒーと野菜ジュースを飲む
パソコンをつけて
ネット経由でラジオを聴く
パンを食べて
洗濯をする
コインランドリーで乾燥させて
近くのコンビニのイートインで記録を書く
コインランドリーに戻って洗濯物をたたみ
家に帰る
残った記録を書くか考えて
どこかにふらっと出かける
コーヒーチェーンに行って残りを書き
外で食事をして
銭湯で湯船とサウナを行き来する
たまに好きな野球チームを応援するし
余裕があれば本も読む
好きな人と過ごすときもある
ここからは仕事があるときと変わらない
長い帰り道を
歩いて帰る
家に帰れば家計簿を付け
小さな四角の画面を見る
気になれば
疑問を呈し
眠くなれば
寝るだけである

おやすみ
これが自分の休日の一例

だけどこれが
マイノリティというだけで
意味が全く変わってくるんじゃないかって
今とても危惧しているんだ

いつものように
いつものように
ただそれだけなのに
得体の知れない
怪物を見るような目で見られていて
いつのまにか
いつのまにか
政治にあなたたちは弁えるように言われて
まるで悪いことをしたかのように
蔑んだ目でこちらを見ている

いつものように
いつものように
ただそれだけなのに
変わらない日常を生きていても
多数者に配慮しなさいと言われてしまうみたい
いつのまにか
いつのまにか
社会にデマと陰謀に毒された人間どもが出て来て
路上や四角い画面の向こうで暴れて
言葉で殺すことも厭わないでいるのだ

しかしこの国では
イベントのときだけワイワイして
困ったときにだんまりなのか
何がそんなに気掛かりなんだ
政治か
社会か
生活か
何だ

いつものように
いつものように
生きているだけだ
生きているだけで

こんなにも
こんなにも
息が苦しくなるのか
多数者と違うだけで
こんなにも
こんなにも
日陰に居なければいけないのか
日向に居てはいけないのか

実際そうではないけれど
そんな気持ちになるんだ

生きているだけだ
生きているだけだ
いつものように
いつものように


散文「人付き合いするべきではない人間の自分」

2023年6月19日、横浜スタジアム。その日自分は趣味である野球観戦をしていた。プロ野球交流戦にて、この日勝てば贔屓にしている横浜DeNAベイスターズが、ホームゲームで交流戦優勝が決まるという試合だった。この日は数日前の試合が雨天中止になった試合の振替日で、夜遅くに球団公式のチケットサイトでサーバーが混み合う中チケットが取れたのだ。

 その前日である試合にも行っていた。ゲイアプリで親しくしていた75歳の同じくベイスターズファンの方にチケットを譲っていただけることになり、観戦していた。そしてその翌日にチケットが取れてスタジアムにいるんですよとメッセージで伝える。「取れたんですね、行きたかったなぁ」と返ってきた。自分は自分個人で行きたかった衝動で取ったため、そう言われるとは思ってもいなかった。混み合って取りづらかったこと、連番になる席がなかったことを伝えた途端、その後の返事がなかった。そして数日経ってアプリを立ち上げたら、その方のアカウントがなくなっていた。勝ったときのやり取りも消えてしまった。

 そういえばその人のプロフィールには「金銭的な絡みはお断り!」と書いてあった。確かにチケットを譲っていただいたことはありがたかった。それなのに何もないことにその方は腹を立ててしまったのだろうか。そうとしか思えないでいる。自分宛にメッセージをいただいたのがそもそもの始まりだったけれど、このチケット譲渡が金銭的な絡みとなってしまったのは分からない。もう逢うことはできないのだろうか。

 そして自分の趣味で銭湯通いがあり、行きつけになってお仲間である人とも親しくなった。つながりが広がったのはいいが、ときおり気になる人やあの人そうなのかなと言っていたタイミングが悪かったのか、数ヶ月前からその中心となっている人から声もかけられなくなってしまった。その人の周りにいる人の一部を除いて、いっしょにいることもイヤそうにしているのを顔を見て知った。その人は出て行くし、自分も入りづらくなった。

 すべて言い訳になってしまうのだが、誰かのことを考えないでいることが自分にはある。サウナでのんびりしているときにいつものように気軽に話しかけてしまったのが良くなかったんだろうな。その銭湯には今後も通うが、声をかけることももうできないんだろうなと思うとしんどい。

 自分は改めて、人付き合いをするべきではない人間なのだと思い知らされる。自分のコミュニケーションに非があるのは、自らに発達障害があることが分かる以前からだろうし、いじめに遭ってからどうも人というものがとても怖く感じてしまう恐怖が消えないでいる。今はSNSをすることも、何かに疑問に思いモノを言うことだって怖い。そして自分は顔も身体も良くないし、ジム通いもクラブも飲みにも出ない。エロなんて言えばパートナー氏に「(セックス)レスだもんね」と言われてしまうし、アプリの足跡も数日ないことだってある。ハードルが高すぎて何もかもするのが恐怖だ。もちろんこうして自分の駄文を晒してZINEのようなものを出すことだって。だからといって今さらつながりを消すというのも難儀な話すぎて疲れてしまう。情けない。

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