僕の言葉よ

昨年の『KOTOBA SLAM JAPAN』横浜大会のときに、当日にも妙蓮寺のドトールで準備していたうちのひとつの詩をいまさらアップします。

僕の言葉よ
どうかあきらめないでくれ
産み落とした言葉に
新たなる命を吹き込め

僕よ
ニッチで万人受けしないだと
悲しいくらいの卑下は
自らを苦しめるものだと知れ

僕の言葉よ
どうか自信を持ってくれ
想いを込めた言葉に
静かなるムーブメントを起こせ

僕よ
誰かの心無いクソリプを
真に受けるような傷を
早く治してそっと立ち向かえ

僕の言葉よ
どうか下を向かないでくれ
誰もが振り向く言葉を
顔を上げて堂々と伝えろ

僕よ
誰かのいいねの数に翻弄されるな
誰かと比較するくらいなら
自分の言葉に自信を持て

言葉はナイフにも毛布にもなるってずっと言っている
そんな時代に生きている
背中を押すべき言葉が
背中を刺してはいけない

言葉に殺されながらも生き延びる
そんな時代に生きている
はっきりと言うべき言葉を
黒く塗り潰してはいけない

言葉とともに人生がある
そんな時代に生きている
魂を揺さぶる言葉が
魂を殺してはいけない

言葉を使える人間として生きている
そんな時代に生きている
言葉を冒涜してはいけない
言葉を使う人として強く言う

僕の言葉よ
どうかあきらめないでくれ
誰かを比較してばかりいないで
自分の言葉を世界に轟かせろ

僕よ
今ある時代の悲しみを
生きて言葉にできること
その誇りを胸に前を見据えよ

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