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最近の中学校の学習教材2

実は、もう一つ学習教材ネタを(完成品で)購入しておりました。
今回はこれをご紹介。
これもいい勉強になりました。
元持ち主のお話だと、女子中学生が作ったとのこと、作りが甘いかもしれないが、頑張って作ったものとのことなので、元教員の息子として、プロとして評価しながらチェックしていこうと思います。

エコキューブ3(写真は太陽電池が付いたプラスタイプ)

今回来ているのはこれ。
ヤマザキ教育システムの「エコキューブ3」です。
手元に来ているのはプラスタイプではないので、太陽電池は付いてません。
(でも後で買えるならほしいなぁと思ってます)

タモリ倶楽部でも紹介されたもの

これ、私は知らなかったのですが、タモリ倶楽部でも紹介されているもの。
デザインが面白いのと、ワイドFM対応(これについては後日記事でも書きます)なのが気に入って、とりあえず入手してみることに。
後付けできるかどうかは別として、ソーラーパネル(太陽電池)がつけられるのも魅力でした。災害時これって結構大事。

外見上は作りの甘さは見られません。きちんと作ってあります。

多分作ってからしばらく使っていなかったのでしょう、箱ごと送ってきました。
お礼の手紙もついていましたので、ちょっと感動しました。
最近の親御さんはこういうところちゃんと教えてなくて、こういう日本人独特の素晴らしい気遣いがなくなってしまった若者が多いですが、ここはちゃんと教えてるようです。親御さんにもありがとうと私は言いたい。
送ってくる箱の梱包もしっかりしておりました。プロから見たら丁寧すぎんか?って思えるほどの丁寧な梱包。女の子?らしい細やかな気遣いには本当に感謝です。
日本人女性はこうでなくちゃ。

*まぁ付いていた電池がブランドごちゃ混ぜで有り合わせつけました感があったのはご愛嬌(笑)どうせ使わないので気にしないことにします。

まずは色々動作させてみてチェック。

早速色々試してみます。
電池は単三3本。
3本かぁ・・・と思いましたが、多分動作電圧、内臓の充電池の関係だと思います。

先日のラジオと違い、こちらは立派にリチウムポリマー電池です。
なので電池のもちは十分に確保できるので、乾電池はあくまで補助って感じかなと。

乾電池は1セル(1本)あたり基本は1.5V(昔は1.55とか有りました。今も充電型:ニッケル水素:はありますがそっちは1.2Vです)。
充電池を入れる可能性も充分にありますから(通常のマンガン/アルカリ乾電池だと1.5×3=4.5V、ニッケル水素だと1.2×3=3.6V。結構この差はでかい)、その点で、リチウムポリマー(リチウムイオン/リチウムポリマーは1セルあたり約3.7Vです)に合わせる点で乾電池3本なのは理解できます。

あって損するものではないですからね。困ったときはやっぱり頼りになるのは乾電池ですから。
このあたり(細かい)詳細は別記事で詳しく書きます。
これは実はEVにもつながる大事な話ですからね。

充電や動作に違和感・・・

長期保管品ですから充電もあまりされてないだろうしってことで、手回しダイナモを回してみました。
充電はするんですが時々プツプツランプが消えます。
うーん。どうなんでしょうねこれ・・・
あと、電源スイッチ周りが少々不安定。時々音が切れる感じ。
それ以外は気になることはなかったのですが、開けてチェックすることに。

はんだ付けが少々甘かった

エコキューブ3は電池、ソーラーパネル、外部電源を管理する後ろ側の基板と、メイン機能がある前側の基板で別れています。
まずリア基板を外してチェック。
全体的にハンダもり過ぎかなぁ・・と思いながら見ていたら、ダイオード周りのハンダがイモハンダになってるのを発見。
とりあえずハンダをやり直しましたが、そのうち一度外してやり直そうと思います。
ダイオードでこうなるのは、ダイオードが長期在庫品ではんだ付けするところに酸化皮膜作っちゃって(はんだ付けをやりにくくして)いる場合が多いので、これは中学生(特に女子)にはちょっと可哀想です。
だいたいハンダゴテなんて、私みたいに親父がそういうのが好きでやってたり、小さい頃から1/10や1/12などの電動の競技用ラジコンを触ってない限りまず扱わないですからね。被膜作られちゃってなんてハンダが乗りにくい、なんて知識は技術の先生も持ってないでしょうし、教えもしないでしょうから。

フロント側の基板の取り付けビスが締めきれてなかった

フロント側の操作不良は、前述のようなハンダの甘さもありましたが、それより根本的なのはビスの締めの甘さでした。
フロント側のビスの締めが甘く、ちょっと頭が浮いてたんですよね。
慌てて焦ってた部分があるのか、それとも(最初は締めるところ硬いですから)それで締めきれなかったのかのどっちかでしょう。
ネジの締め込みも、やっぱりドライバーでの締め込む感覚に慣れてないと締めすぎてネジ山を潰してしまうことがありますし、その逆もまた然りです。
ここは責めるべきではないと思います。逆に女子中学生としてはよくやったと思います。私なら「初めてなのにここまでできたのはすごいぞ」と褒めますね。
フロントパネルの違和感はこれで解消されました。

使ってみて

つかえるところ

正常?に動作していると、なかなかどうして、教材以上に使えます。
最近のこの手の教材はちゃんと実用性も持っているので侮れません。
何しろ充電にACアダプタがいりません。外部電源はUSBから取れるからです(外部電源ケーブルがついている)。ACだけじゃなく、車の12V、モバイルバッテリーからなど、あらゆるところからの給電も考えられているところはさすが。
また、先日のラジオと違い、充電は中にあるリチウムポリマー電池に充電される(先日のものは大容量キャパシタ)ので、そこそこ電池はもちますね。
また太陽電池がオプションでついているので、それをつければそこからの給電もできるようです。
LEDライトもそこそこ、むかしの国鉄とか(笑)のカンテラ感覚で使えます。最初はちょっと違和感でしたが、カンテラを思い出すと「あー、これはこれでありだね」って思えるように。
大きさの割にそこそこ軽いのもポイント高いです。

う~んなところ

・基本ラジオはFMだけです。今後AM停波などもあると思いますので、そこは問題はないんですが、ラジオ感度がいまいちですね。
先日のもう一つのきっと完成品と比すると、若干こっちのほうが感度は弱い感じ。アンテナの自由度は先日のに比して明らかに良いだけに実に惜しい。
音については非常にクリアです。AM補完放送を聞いていますが楽に聞けます。

・液晶画面がまさかの時計(+アラーム)だけ。
時計モジュールオンリーなので仕方ないって言えばそうなのですが、ここはなんか一捻り欲しかったなぁと(値段とかもあるのでしかたないかなとは思いますが。。。)。

・通常ボリュームの開始位置って左斜下辺りから、なんですが、これはなんと12時の位置から。これはびっくりしました。
間違ってないか確認したんですがこれで正しいようです。

・ボリュームを上げすぎるとリミッターが掛かるんですが、Bluetoothだとリミッターが掛かると一時的に接続が切れ、再接続します。
ただそうなると接続が切れた、もしくは再接続した段階でラジオやストリーミングが止まってしまいます。
リミッターの掛かりが早い(最大になる前にリミッターが確実にかかる)ので、少々頭の痛いところです。もう少し音量大きくできても私はいいと思います。

・リチウム電池が充電しっぱなし?で不安になる
ラジコンのリチウム(LiPoやLiFe)電池を充電した人ならわかると思いますが、リチウム系充電池の充電は制御が必要で、ある一定電圧になったら電流を絞っていって、一定電流まで下げたら充電終了という形のはずですが、いつまでたってもランプが消えません。中でカットオフしてくれるか、トリクル充電(微電流充電、自然放電を補う程度の充電)に切り替わっていれば文句はないのですが、それがわからないのはちょっと気になります。
※このあと調べたら、この充電制御に使われているCYT5026というICは、リチウム電池専用の充電コントロール専用のIC、満充電になったらトリクル充電に切り替わる仕様になっているようですので安心しましたが、ランプにそれがでてこないのはちょっと分かる人には気になるかなぁと。

・BATT-CHK(電池残量)ランプが、手回し発電やらないと点灯しない
まぁ点きっぱなしも問題では有りますが、電池残量が手回し充電器回さないとわからんっていうのはちょっとなんかなぁと思ってます。
手回し充電器がチェックボタン代わりにもなるよ、ということならそれで納得ではあるんですがある意味わかりづらっ!って感じです(笑)

・手回しジェネレーターの発電がいまいちで、回していると時々充電ランプが一瞬ちらつく(瞬電する)ことがあります(乾電池を入れてない状態だと)。
(というか手回し時結構明るくなったり暗くなったりするのですが、先日のラジオはそういうことは一切なかったので、ジェネレーターが中途半端におかしいのか、整流回路に問題があるのか・・・)
前述の通り乾電池が入っているとそういうことはないので、多分仕様だとは思うんですけど・・・
中途半端に壊れている、というのが一番たちが悪い問題なので、もし皆さんでお持ちの方がお見えになったら、皆さんのエコキューブではどうなのかコメントで教えてくださるとありがたいです。


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