まる的視点:なぜベースアンプは真空管が少ないのか

まぁいろんな説がありますが、今回は私の感覚と、数件の修理屋の人の意見を参考に組み立ててみました。
実は、ギターアンプでは真空管アンプとソリッドステート系(デジタル含む)が有りますが、ベースアンプでは真空管アンプは殆どありません(ゼロではないが私が知る限り1社しかだしてない)。

音域が低い分ピッキングニュアンスの細かさが出にくい、

ベース自体は「ベース」と言われているだけあるので、弦楽器系でも低音域を担当します。
意外にこれって重要で、ピッキングニュアンスの細かさ(ピッキングによる音の揺れ)が分かりづらく、これがいま多くのベーシストがやってる指弾きだとそもそもピッキングしてませんから音の揺れなんかも無いわけで。

あえて「シャープさ」をだしたい?

真空管アンプの特性として、”微妙に音に丸みがでる””表現が豊かになる” 分、”微妙に反応が遅い” ”たしかに迫力はあるけど低音域の疾走感がでない(=シャープさがない)”とおっしゃる方も居ます。その点ソリッドステート系のアンプは反応が早く、シャープな音が出るそうで、今どきのベーシストはそのあたりを好まれる方が多いのだそうです。

ソリッドステートアンプのほうが演奏時の安定性が高い

これはギターアンプでも言えますが、真空管アンプは熱管理が結構シビアで、真空管自身ヒーターを使うためかなり熱くなりやすく、野外フェスとかで暑い中使うと、熱ダレを起こしやすい欠点があります(なのでアンプに扇風機当ててる映像が時折あったりします)。
これはソリッドステートでもそうですが、真空管ほどシビアではないので、そういう点では安定度が非常に高いのが売りです。
また真空管アンプは電源の状況に敏感で、向きを変えるとノイズが減ったり増えたりすることが有りますし、蛍光灯などを使ってる部屋では(蛍光灯は安定器といわれるコイルがあるので)それにも反応しやすいんですが、ソリッドステートではそれが少なく、使い勝手がいいのもありますね。

エレキベースもやって良いかも。

エレキベースは、エレキギターより新品価格は高めではありますが、中古だと意外にそうでもなくて、少し安めのモデルでも十分いい音が出せると思います。ベース用のアンプも値段が比較的安めなソリッドステートアンプがほとんどですから、チャレンジして見る価値は有ると思います。

「えーー。地味じゃん」っておっしゃるそこのあなた!

世界にはベースで飯食える凄いアーティストが結構いるんですよ。
日本でも有名な人だと、Level42の”Mr.Pink”ことマーク・キング。
スラップやらせたら屈指の腕前です。
あとはヴォイテク・ピリホフスキ。時々日本に来てるそうです。
「魅せるベース」ではトップクラスの腕前。
あと、意外だったのがあの くっきー 氏。
彼ギターもうまいですがベースがめっちゃ上手い。
あとはハマ・オカモト氏はフェンダーとも契約してますしね。

ベースはバンドにはなくてはならない存在。
ギターと同時にベースもやってみると面白いかもしれませんよ。


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