なぜニッカン・インペリアルを買ったのか

#買ったわけ

「買ったわけ」を、「買った理由」ではなく、なぜか「買ったたわけ」と読んでしまった、脳がつかれまくってる私です（爆

今回は、こっちであまり語ってなかった、なぜメインのアルトサックスをニッカン・インペリアルにしたのかお話します。

本当はYASが欲しかったけど・・

実は、直前はYAS-31あたりを狙っていました。
ところが、ネットオークションでどれも競り負けてしまっていたわけです。
なにしろ最終価格が8，９万円となれば正直ちょっとかないません。
予算はMAXでも5万だからです。
これの直前も競り負けました。
とはいえ、一応「本物のアルトサックス」がほしかった私としては、とにかく安いブランドではなく本物がとりあえず1本ほしかったわけです。

ニッカン・インぺリアルとの出会い

さて困ったぞ、というところで、メルカリを見ていると、ふっと目に止まった物がありました。それがニッカン・インペリアルです。
すぐに色々調べました。
当時物ではありますが、高級機ではあったので、それなりに職人さんが手間を掛けてしっかり作ってあるように見えました。
そして何より、それがYAS-6ｘシリーズの先代の先代、ご先祖様だったのです。（インペリアル＝＞YAS-1=>YAS-61=>YAS-62）
値段を見たのですが、ちょうど値下げしたばっかりの状態でかなり手頃なもの。大体4万5千円、当時新品価格が大体185000円（らしい）。一見安そうに見えるけど、今の貨幣価値で考えるとだいたい2.5倍だそうで、今の価値で考えると46万強。

状態も写真を見る限りはかなりの美品。
ケースが微妙でしたが、それは買ってから考えようと思いました。
まぁある意味ケース付きでこの値段ならありっちゃーありですからね。
とはいえ、なんか最後のひと押しがなかったように見えました。
ですが・・・

商品説明に「家族」の文字・・・

商品説明を読むと、こんな一文が有りました。
「こちらは親族が使っていた物です。音鳴りは問題ないとの事ですが・・・」
ということは、その方の親御さんか祖父の方あたりが使っていたのでしょう。私より上の世代が使っていたように見えるからです。

大事に使っておられた楽器を手放す、というのはある意味寂しいという気持ちはあるとは思いますが、もう吹けないと思ったのでしょう。
なんか寂しさを感じると同時に、ならば私が吹きたい！なんとかその楽器への想いをつなげてあげたい！そんな気分になりました。
その時、誰かが肩をぽんとたたいて「試してみるか？＾＾」と言ってくれた気がしました。
そしてそれが、「最後のひと押し」となって、購入する決心をしたのです。
ちょうどメルカリ上では、値下げ交渉がなされていた最中でした。

少しスピリチュアル（不思議）な話ですが・・・

購入したとき、誰かが笑顔？で「ありがとう」と言ってくれた気がしました。お金を払っているはずなのに、なんか久々に気分が良かったのです。

私は比較的ヤマハ関連に楽器はご縁があります。
ヤマハのシンセや電子ピアノもそれなりの量我が家にありますし、エレキギターも、エレアコも、アンプも（マーシャルもありますがマーシャルは日本ではヤマハ関連会社が扱ってます）、LINE6のエフェクターも（LINE6は今はヤマハの子会社）あります。
よく考えたら、小さいときのソプラノ/アルトリコーダーもヤマハでした（笑
管楽器でもヤマハに（なった会社に）お世話になることになりました。
そして、私の今お世話になっている歯科医は、ヤマハの作曲系スクールも卒業した、ヤマハ系の音楽を愛する方でした。
※ちなみにその先生の名は、「押村　進」先生です。
少し紹介しますと、名古屋市中川区の「おしむら歯科」の元院長先生です（いまは院長の座を娘さんに譲っています）。
この方結構有名人で、昔々先生の作詞作曲した曲はNHKでいしだあゆみさんに歌ってもらって居ますし、坂東さんの番組で面白い船長さんとしてTVにもでています（船を持っています、今は共同船主になってますが）。
あと、名古屋からレゴランド方面の電車としてあおなみ線がありますが、そのあおなみ線のイメージソング「あおなみ旅情」の作曲者でもあります。

今でも時々シンセやエレクトーンを弾いておられるとのことでした、まぁお孫さんのほうが今は大事みたいですけどね）
無論、本業の歯医者さんでも権威レベルですごい方で、息子さんも同様に各地で時折講演会などをされておられるそうです。今の院長先生も、時々ラジオなどに出ておられるとのこと。とにかくすごい歯医者です。

購入した以上は・・

ちゃんと吹けるように少しずつ練習を始めています。
そう、これを作ったひとたちが私の練習を見ている気がします。
もうこの世には居ないかも知れない彼らの思いと、これを譲ってくれた前ユーザーのご家族の方の想いを感じながら。

古いやつかも知れませんが、ヤマハのなかに「ニッカン」があったら、「こいつマニアックやなぁ」と珍しがられるのもまたオツなものかと。