正体と実態と日常

 私は長らく「夏バテ」というものは度合いが進むと頭痛がするものだと思っていた。何故なら暑い季節に頭痛がすることが多かったからだ。
 そう考えるようになったのは高校時代だったとうっすら記憶している。夏以外の季節でも頭痛がすることはあったが、夏に比べれば頻度は低いので、それは寝不足や体調不良が原因だと考えていた。
 しかし頭痛の原因は高気温ではなく低気圧、夏季に低気圧が発生しやすいため頭痛も夏に頻発していたのだ。これが判明した時期は明確には覚えていない。最初に就職した頃は自分のために鎮痛剤を買うということはしていなかったような気がする(職場では市販薬を扱っていた)。
 低気圧頭痛というものが世間に知られるようになってから、私も自身の頭痛はこれであると自覚した。実際気圧と変動と頭痛の発生頻度はほぼ等号で結ばれている。今では便利なアプリも公開されている。気圧を変えることができない以上頭痛の発生を抑えることはできないが、やはり原因が分かると気が楽だ。天気予報を見ていればある程度の覚悟もできる。私にとって相性の良い鎮痛薬はイブプロフェン。鞄と職場と自宅の枕元、鎮痛剤のストックも万全だ。
 頭痛が発生するのはほぼ夕方、気圧とサーカディアンリズムの不幸な噛み合わせが憂鬱な現象を引き起こしている。


今日の英語:Summer heat

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