ネコーヒー:ブレンド #9杯目

 猫の密度が高い空間。補充されるマイニャスイオン。
 久しぶりに猫カフェに行った。先日店の前を通った時に看板が出ていなかったので心配していたのだが、今日店のHPを見たら時短で営業しているとのこと。店への支援と挨拶を兼ねて5ヶ月ぶりにお邪魔した。
 家から自転車で15分の距離にある猫カフェ。テトとマユを譲渡してもらった保護猫カフェである。

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 テトとマユは保護猫カフェでの評価は「やや問題児」だった。まずふたりとも抱っこが好きではない。特にテトは神経質で、最初に引き取られたカフェで上手く馴染めず、現在のカフェに移動してやっと落ち着いたのだそうだ。本当にこの猫の譲渡を受けるのか何度も念押しされた。

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 店側としては「既に成猫」で「抱っこが嫌い」な猫は「ちょっと困った猫」のカテゴリーだろう。だがマユは無限に私の手の甲を毛繕いしてくれた。そしてテトが店に来た私に対して背中を向けて座り黙って撫でを要求したことを忘れない。
 健康で他の猫と喧嘩しない、それだけで十分。だったのにテトとマユはしょっちゅうイチャイチャしている。もう十分すぎるほどに眼福である。

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 それでも抱っこができないのは若干の生殺しである。ヒトの居ない間にニンゲン用布団で寝ているのだから猫文鎮も遠くないとは思うのだが……。欲望のままモフモフしたい衝動を抑えきることができない。
 そんな時こそ原点の保護猫カフェである。カフェにはモフり待ちの猫、床暖房待ちの大勢いるのだ。

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 COVID-19の影響だろう、以前は二人だった店員が今日は一人しかいなかった。営業時間も短縮。生活費を稼がねばならない人間も、新たな永遠の家を必要としている猫にとっても厳しい状況だ。それでも、少しでも良い方向に進めるようまたこのカフェに通いたい。
 柔らかく丸い体温。それが幸せなものであるように。


今日の英語:Rescued cat

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