肌にあう布、似合う布

 環境のためであり自分のため。どちらかというと後者が重要。
 このところ100円均一に行くたびに手ぬぐいを物色している。元より布関連は品薄なうえ、そもそもそんな頻繁に新作が出るジャンルの商品ではない。それでも布マスクを作るのに良い柄はないか、つい売場を覗いてしまう。
 私が手芸の中級者にもなりきれていないのにマスクの手作りに執着するのは、おおよそ三つ理由がある。ひとつはまた使い捨てマスクが入手できなくなった時への備え。ふたつは休日のちょっとした外出でマスクを使い捨てするのはもったいないから。みっつは肌荒れ対策だ。
 私はかぶれやすい。胃腸は何食っても荒れないが、皮膚は外部から刺激を受けるとすぐにかぶれる。湿布や排気ガスの多い道路。一番は砂ぼこりで、乾燥した土煙を浴びるとその日の夜は腕やら脚やらが大変なことになる。化学繊維も相性が悪く、粗悪なものはかぶれるまでいかなくとも乾燥したようにうっすら痒くなる。
 マスクに使用される不織布は顔に触れるものであるし、それなりに肌当たりに考慮したものが使われているだろう。だがかぶれない保証はないし、もしそうなってしまったら厄介だ。次の日からしばらくマスクはできないし、かぶれの治療やら再発予防やらが必要になってくる。なので私は職場以外での時間は極力綿の布マスクを使用する。
 エゴのためだが長い目で見ればエコノミーでエコロジー。ささやかすぎる自己満足は自覚している。

今日の英語:Rash
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?