セミプロへの通過点

 使って知る素材の実態。そして湧き上がる反省点と次回作の欲。
 これまでマスクを何点か自作してきたが、そもそも工作好きなだけの裁縫素人、失敗とまでいかないが及第点に届いていない作品が多いことが判明した。手持ちの道具とスキルで「どうやって作るか」ばかりに重心を置いてしまい、「どのような素材で作るか」を深く考えてこなかったためだ。
 いずれも100円均一で買ったものだがその一覧を纏めると、

顔料系手ぬぐい  生地が硬いため顔にフィットしない
接触冷感タオル  柔らかいが空気を通しにくいため2重にすると息ができない
夏用ネックカバー 薄すぎて鼻や唇の形がはっきり浮かび上がる
夏用スカーフ   柔らかく空気も通すのだが、肌触りがチクチクする。洗うとネットに入れてても毛玉ができる(200円)  

 今のところ及第点となっているのは、使い古しの手ぬぐいとハンカチ地?の薄手の手ぬぐいの2種類である。素材というか「折りたたんで波縫い」という工法が限界ということなのだろうか。
 使い捨てのマスクも市販で流通しつつあるし、布マスクが必須という場面があるわけでもない。ただ日常の外出にまで使い捨てのものを使用したくないし、何より「かぶれ」が怖い。私は胃は何を食っても下さないほど頑丈なのに、肌はホコリや汗や湿布などちょっとしたことですぐかぶれてしまう。
 色々言い訳はあるが、やはり「作品」としてもう少し満足がいくものが作りたいのだ。さいわい今のマスクは「波縫い」しただけなので、糸を切ればすぐに元の布とゴム紐に解体できる。これを再度素材として生かせる作品を作ろうと思う。きっとCOVID-19は来年も終わらない。
 それが楽しいと思える限り続けていこう。それはきっと幸せなことだから。


今日の英語:Try and error

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