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ドラマ シュリンク で答え合わせ

夫と出会ったのは6年前、激しい承認欲求と派手なSNS投稿でなんとか薄れた消えかけの自尊心を埋めていた外資系CAがそこにいた。

夫と出会ったのは、友達の紹介ということにしているけれど、本当は時代の波に遅く乗った文明の力を使用したそれで間違いない。

嘘もへったくれも見分けがつかないプロフィールに、わたしは夫の写真と学歴と文章に惹かれたのかも知れない。

のちに会ってみてわかった、写真の嘘、喫煙の嘘、血液型の嘘。

他にも見たことも聞いたこともない薬を服用していて、依存もしていたから恐ろしい。

わざわざ、新幹線で会いに来てこの真実をぶつけられ、少々めまいが起きていたが、純粋でおバカなわたしは、それでもなお、彼が言っていたことを鵜呑みにして、支えなければと、変なスイッチを入れていたから不思議だ。

夫は、不思議な人だった。
今も掴みどころはないが、わたしは夫と出会って明らかに変わってしまった。
自分が変わるほどの衝撃を受けたのは初めてだったし、お世辞抜きに地獄の扉を軽快にノックしていた。

今までにも、浮いた話がなかったわけではないし、自分を好きでいさせてくれる人の交際に酔っていた私は、初めて自己否定というものと向き合った。
自信もなくなり、容姿も酷いものになり、一体誰の人生を生きてるのか?と思うほど。

色々あって、6年の月日を乗り越えた今、思うことは、他人と過去は変えられない、ということ。

ドラマ シュリンクに出てきた 双極性患者の全てが夫に当てはまった。

いろんなことがあった。
誰にも相談できずに抱えて、一人で戦ったから、わたしも正直、色々とおかしくなってる。

でも、それはわたしが悪いのかなと思う。
嘘を見抜けず、双極性に騙され、散々な日々を送っていた。
必死にくらいついてここまで来たんだから、これからは自分を取り戻したい。
自分が好きな自分を取り戻すことに力を注ぎたい。

母親の愛情を知らずに育った夫の精神は、崩壊していたし、そこに向き合ったわたしの精神も崩壊してる、笑。

だけど、いいことばかりじゃないけど、地獄から這い上がるだけのパワーがやっぱり自分にはあったんだと、少し誇らしくも思う。

世の中のわたしの表面しか知らない人は思うだろう。
外資系CAとして勤続16年、怖いものなし、
高収入の夫がいて、息子がいて幸せに暮らしていると。

そうではない誰にも知らない苦労がある。

シュリンクのげんさんの妹、いわばあの立場を6年やってる。

ただ、2021年からは薬が変わり、夫の暴言が消えた。
不思議だ。

薬なんて飲まなくていいのに。
でも、薬に依存するようになってしまったのは彼の環境があるから。

騙されて結婚して、地獄を見た後に
笑いながらまぁ、いんじゃない?って言ってる自分カッコいいな。

わたしは夫を支える人生を選んだ。
辛いし大変だし、自暴自棄になりながら
人生の辛い場面を胸に刻み込んでいる。

それは、将来必ず誰かの役に立つと思っているから。

夫も、わたしもよく頑張りました。

これからも、宜しく!な
結婚記念日イブに寄せて。

TSUMA.Y

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