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ベーシストのプライド

フェイスブックのタイムラインを眺めていたら、こんな記事、というか画像を見つけました。

A chord is not a chord until the bass player decides which note to play
コードは、ベースプレイヤーがどの音を弾くか決めるまでコードではない

スティングの発言ですが、いやー、なんつーか、ベーシストのプライドを感じさせる一言ではあるまいか。すげー納得です。

たとえギターやピアノが「ド・ミ・ソ」を弾いたとしても、ベーシストが「ミ」を弾いたら、それは「C」ではなく「ConE」ということですな。

オイラはフォークソングからギターを始めたので、明星・平凡付録の歌本を頼りに、歌詞にコードネームが付け加えられたコード譜を見てギターを掻き鳴らしていましたが、いつしか、あまりにコードネームに縛られている自分自身に疑問を感じるようになりました。
「自分は知らず知らずのうちに、「音」を聴かずにコードネームという「記号」ばかりを気にし過ぎていないか?」と思ったワケです。

なので、20代後半頃からはコード譜を見ずに「耳コピ」の練習に励み、たとえば「C」のコードと思われる一小節でも、その中でベース音がどのように鳴っているかに注意を払うようになりました。
単に長3度、完全5度のベース音が鳴っているだけなら「経過音」に過ぎませんが、長7度や6度(13度)が鳴っていれば「ルート音」ではないか?という疑いを持つべきと考えます。

世のアコギ弾き語リストの多くは、コード譜に「C」と表記されていれば、その小節をまるまる「C」で弾き通してしまうと思いますが、果たして本当にそれでいいのか? そこに表記されている「C」の構成音は本当に「ド・ミ・ソ」だけなのか?
疑問を抱いてみるのも一興だと思いますぞ。


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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル
旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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