子宝に恵まれる不思議な絵

私事になりますが
わしら夫婦には10年以上も
子どもが出来ませんでした。
普通に子どもを持つつもりでしたが、
なかなか恵まれなかったのです。

子どもが出来ない、というのは、
夫婦特に奥さんの側には、
想像出来ないほどのプレッシャーになります。
親の期待、年齢、友人の子どもの話、夫の無理解など、
子どもが出来ない事は、
それはもう奥さんの精神を苛むものなのですね。

そして、不妊治療を受けることのなるのですが、
これもまた大変です。
奥さんの体の負担も大きい上、
最近やっと保険適用の話も出てきたとは言え、
数十万~何百万ものお金もかかります。
ここまでしても、子どもが出来る保証はありません。

わしら夫婦も不妊治療を始めていました。
ご存じのように、妊娠出産には年齢制限があります。
出来ることはやってから諦めようと考えていました。

そんなある時、海外の仕事でご一緒した方から、
ある絵画の話を聞いたのです。
その絵を見た夫婦は必ず子宝に恵まれるというのです。実際その方も、10年近く子どもがいなかったのが、その絵を見た後お二人のお子さんを授かったとのことでした。

その絵というのは「出産の聖母」と呼ばれる絵で、
15世紀のイタリアの画家、ピエロ・デラ・フランチェスカが描いたものです。

出産の聖母

この絵は、イタリアの片田舎、モンテルキという村の、出産の聖母美術館、というところにあります。(名前の通りこの絵一枚が飾ってあるだけの美術館です)
わしら夫婦は、出来ることはなんでもしようと決めておりましたので、実際にイタリアまでこの絵を見に行こうと決めました。

イタリア周遊のツアーを申し込み、ローマ市内フリー観光日に(添乗員さんに許可もらい)ローマ早朝発夜帰着の突貫日帰りで、絵を一目見るためにモンテルキに行ったのでした。
特急電車+ローカルバスでなんとか現地に昼頃、現地に着きました。モンテルキは、本当に田舎の村で、静かで美しいところでしたが、時間のないわしらは、ゆっくりする余裕もなく、なんとか美術館にたどり着き、お昼休みのところ事情を話して無理矢理入れてもらい、「出産の聖母」の実物を見たのです。他に観光客もおらず、貸し切り状態でしばらくぼーっと眺めておりました。

それから半年ほどして、なんと、わしら夫婦は本当に子宝をさずかったのです。それも不妊治療の結果ではなく自然な形で。
「出産の聖母」の事を教えてくださった方にこのことをお知らせした際には、「御利益あったでしょう?」とドヤ顔でした。

もちろん偶然だと言ってしまえばそうかもしれませんが、少なくとも昔から、「子宝を授かる」という言い伝えがある絵であり、わしら(とわしらにこの絵を教えてくれた方)は実際に子宝を授かったというお話です。

時間とお金に余裕があり、ご興味がある方は実際に見に行ってみられるのもいいのではとおもいます。
その際は、わしらのような突貫旅行ではなく、1~2泊されるのが良いと思います。静かで人擦れしていなくて、美しい村でしたので、ゆっくり心を休める事も出来ると思います。




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