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本当の休業生活が始まって、やりたいことが見えてきた。

治療を始めてからもうすぐ4か月。
スタート時よりレンビマの量を半分に減らしたことや、体が少しずつ慣れてきたこともあって、最初の頃のように極端に強い副作用は出なくなった。
それでも1週間続けると、あ、そろそろヤバいな、と感じる。
肘や膝の関節痛や倦怠感が強くなり、このまま続けたらまた立てなくなるだろうな(産まれたての小鹿ちゃんになる)、とわかる。1日中寝ているだけで、何もできない日もある。

最近はこのようにヤバいと感じたら、迷わず1日休薬する。
昨日も8日ぶりに休薬した。
1日休むだけで、体が生き返る。いろんなところの痛みも和らぎ、何より倦怠感がなくなる。
一日中家でゆっくりしていても、「動くのが辛くてじっとしている」のと、「動けるけどのんびりする」のとではまったく違う。
昨日は久しぶりに本当の意味での「休養」をした気がした。

というのも、3月から休業と言いながら、残っていた仕事を少しずつ片付けていく日々だったが、やっとすべての仕事が終了したのだ。ついに「やらなければならないこと」がなくなった!
何かに追われることがない生活って、なんて素晴らしいのだろうと思う。
どんな仕事でも決められた時間内にやらなければならないことはあると思うので、同じだとは思うが、とにかく締切、締切、締切の毎日を25年以上続けてきた。
でも、これからしばらくは何にも「追われない」。毎日が休日だ。

となると、何かしたくなるのが人間の(私の?)性(さが)で。
通信教育のボールペン習字を始めた。
本当は3月から申し込んでいたのだが、それどころではないうえに、副作用で手が震えてまともに文字を書くことができなかったので、まったく手をつけられていなかった。
ようやく手の震えがおさまったので、今週からスタートした。
ひらがなを1文字ずつ丁寧にお手本通りに書いていく。最近は手書きすることがほとんどなかったこともあるが、じっくり形を見ながら書いていると「ひらがなって難しいな」と思う。書きながら「こんな形だったっけ?」とも思う。特に「ゆ」とか「む」とか。
ボールペン習字は明朝体ではなく独特の自体なので、よけいにそう思う。
「こんなに点って離す?」「ここってこんなに曲がる?」と、まるで初めてひらがなを習った人のように新鮮だ。
でも、集中して書く時間は楽しい。心穏やかになる。写経のような効果が少しあるように思う。
スタートが遅れてしまったが、なんとか来年の4月末までに修了し、美文字を書ける人になりたいと思っている。

それから、せっかく時間があるので、noteでやりたいこともいくつかある。
まずは創作大賞2024【エッセイ部門】への応募だ。
いろいろネタを考えたが、新しいものを書くのではなく、これまでにnoteで書いてきた記事を3つくらい合わせて編集し直そうかと思っている。
エッセイ部門は1万文字以内なので、普段書くものが2500~3500字くらいだから、3倍は長いものが書けるので。
今考えているのは3作品あって、テーマでいうと、

・ライターの仕事のこと
・ある酒蔵のこと
・病気と夫のこと

という感じだ。
これまでコンテストにはあまり出してこなかったが、一度だけグランプリをいただくことができた。生まれてこのかた何かで一等賞になったことがなかったのでとても嬉しかったし、賞金10万円(Amazon)も大きかった。

去年はバタバタしていて創作大賞には間に合わなかったので、今年はちゃんとしたエッセイを3作品書いて応募してみようかなと思っている。
元ネタはあるので編集にそれほど時間はかからないだろうし、仕事と同じ本気度で書いてみるのも楽しそうだ。賞はとれたら嬉しいだろうけど、とれなくても、今の自分は「何かをやってみること」が大事なんだと思う。せっかく休業しているのだから、自分の文章に向き合うチャンスだ。取材相手のこともクライアントのことも考えず、自分のための文章が書けるなんて幸せなことだ。心から楽しんで書きたい。

※というわけで、そのうち「これ読んだことあるような……」というネタのエッセイ記事が投稿されると思いますが、ご了承ください。

noteでいうと、プロフィールやマガジンの整理もしたいと思っている。
現在、プロフィールには「今年は『発信すること』に決めた」という記事をプロフィール代わりに載せている。2021年1月に書いた1本目の記事だ。
でも、もう「今年」でもないし、いろいろ状況も変わってきているので、今更ながら自己紹介的なものを書いてもいいのかなと思っている。
マガジンも同様で、最初に設定したものだから、もう少し細かく分類したい。

それから、エッセイ集の編集。自費出版計画を始めてからあっと言う間に1年が経ってしまった……。(発行を楽しみにしてくれていた方、すみません。まだ見捨てないで……)
正直なところ、昨年後半から2月までは毎日が痛みとの闘いだったし、3月からは治療がスタートしてそれどころじゃなかったが、ようやくレンビマとの付き合い方もわかってきたし、仕事もなくなったので、体力的にも時間的にも何とかなりそうだ。
何より治療の効果が出ているので、本当の意味で気持ちが前向きであり、やる気に満ちている。ぼちぼち頑張って、今度こそ年内発行をめざす!

あとは、自分の公式サイト(仕事用)のリニューアルだな。

2019年に立ち上げたものなので、実績も新しいものを追加したいし、コラムも増やすかnoteにリンクを貼るかにしたい。今はプロフィールと実績紹介なので、もう少し「営業型(提案型)」のサイトにしたいと思っている。
「こういうことができます」「こういうものを作りませんか?」といった案件例を表に出して、報酬の目安なども掲載しておきたい。なぜなら、せっかく問い合わせがきても、見積もりを出したら断られることが多いので(高いから)。
今後、病気が治ったところで、年齢を考えれば、もう若い時のように数をこなすパワー系ライターは無理なので、ギャラが高くても本当にいいものを作りたいと思ってくれるクライアントと一緒にものづくりがしたい。
(それに高いと言ってもこれが本来の相場だ。私はどちらかといえば安く請けるライターだ)

そうそう。少し前にnoteが赤字だと知り、noteのまちの経済を少しでも動かすためにnoteで有料記事を書くことにも挑戦したいと思っていたのだが、いくら考えても有料記事にできる内容が思いつかない。
たまに見かける「読まれるnoteの書き方」や「文章上達のコツ」や「ライターになるために」みたいなライティング関連のノウハウ記事なら書けるだろうかと考えてみたが、何にも思いつかなかった。
そもそも自分がちゃんとライティングや取材の仕方を教わっていないので、正解がわからないのだ。何のノウハウもない。ライターになった経緯も独特なので、何の参考にもならないし。ライティングを教えられる人って本当にすごいと思う。制作会社や編プロなどの組織に属して、まともに社会人をやってきたことの証だ。

私はこのまま休業・休養しながら治療を続けて、11月には完全復帰を目指している。もし治療が続いているようなら、酒蔵取材だけでも始めたい。取材の前日から休薬し、本数も減らせば行けるのではないかと思っている。
ということは、あと4か月。この期間に今日書いたようなことをやっていきたい。
もう少しプライベートなことでいえば、本の整理(断捨離)もしたいし、家中の大掃除もしたい。本は3日に1冊ペースで読みたいし、納戸の奥にしまってあるマンガも読み返したい。また刺繍もしたい。

「やらなければならないこと」は何もないけれど、「やりたいこと」はたくさんある。体が動く時は少しずつそれらをやっていこうと思う。なんて贅沢なことだろう。
ようやくこの「治療生活」をただ耐えるだけのものではなく、意義あるものにしよう、楽しもうと思えるようになった。これもまた進歩。

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