今のところ、この新酒がうまかった。
「新酒」「しぼりたて」
この響きには、やはりわくわくしてしまう。
ただ、この冬はまだあまりたくさんの新酒を飲めていない。
というのは、やはりコロナ自粛のため。
例年なら、日本酒の品ぞろえがいい飲食店へ行き、いろいろな銘柄の新酒を飲み比べる。
1回行けば、少なくとも3~5種類は飲むし、一緒に行った人とシェアできる時は10種類以上飲むこともある。
それが、今年はずっと家飲みなので、さすがに限界がある。
なので、まだ本当に「飲み比べる」というほども飲んでいないのだが、相対的ではなく絶対的に「うまいっ!」と思った新酒をご紹介。
宮坂醸造(長野県)の「MIYASAKA 純米吟醸 美山錦 しぼりたて」
宮坂醸造さんは、言わずと知れた「真澄」の醸造元。
この「MIYASAKA」は「真澄」とは別に、7号酵母の可能性を追求すべく始めたシリーズ。(※7号酵母は宮坂醸造さんから分離された酵母です)
香りは穏やかなバナナ、メロン系。
ひと口飲んだだけで、やられた。「……うっま!!」
「これぞ、しぼりたて!」と言いたくなるようなフレッシュでジューシーな酸が口に広がって。
でも、濃厚な感じではなくて、とても上品で爽やか。
なんてきれいな酒なんだろう。お米がこんなジューシーに、爽やかになるなんて……。
久しぶりに身震いするほどうまかった。そういう種類のうまさ。「しぼりたてだからこそ」の味わいでもある。
夫と二人で、うまい、うまいと飲み進め、四合瓶だったので、あっと言う間になくなった。(怖い酒や……!)
翌週、同じものの一升瓶を買いに行った。さらにその後、友人と一緒に飲む会にもこれを買って持って行った。(大好評!)
「今年は新酒あんまり飲んでない」と言いながら、これだけすでに3本も飲むという……。
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