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【治療日記29】「痛みからの解放」からの、再び「レンビマ休薬」へ

8月1日からレンビマを10mgで再開した。すると、休薬中の2週間、強くなっていた痛みが急激に和らいだ。
わかりやすく説明すると、辛い時の痛みの度合いを数字で表すなら、3~4。これが0~2になった。
1日に服用する痛み止め薬も減った。
がんの疼痛を抑えるトラマール4~6錠 → 2~3錠
いわゆるロキソニン2~3錠 → 1~2錠
およそ半量に減ったことになる。

毎日その日の痛み度合いをノートに記入しているのだが、7月後半は「1~3」「1~4」などが並んでいたのに、8月に入ってからは「0~1」「0~2」など、「0」が入るようになった。全体的に低くなったこともありがたいが、この「0」があるかどうかがとても重要なのだ。
弱い痛みの「1」であっても、「0」にならないというのは辛いものだ。これが何日も何日も続くと、本当に気がおかしくなりそうになる。それも薬を飲んでようやく「1」なので、「3」や「4」になると痛みで呻いているだけで何もできない状態だ。

「0」は完全なる痛みからの解放
これが1日のうちに数時間でもあるだけで、どれほど心が安らぐことか。
だから、レンビマを再開してからほぼ毎日、少しでも「0」の時間ができ、ホッとしていた。

ところが、14日の血液検査で新たな副作用が出ていることがわかってしまった。甲状腺機能の低下だ。
「レンビマの主な副作用」の項目にあることは知っていたが、これまでは大丈夫だった。それが今回の採血で初めて「FT4」と「TSH」という甲状腺機能を調べる数値が基準値外になってしまったのだ。
本当に次から次へといろんな副作用の出る薬だ。毎回何が出るかわからないので、夫と「副作用ガチャ」と呼んでいる。
「HUNTER×HUNTER」的に言えば(わざわざ言わなくてもいいが)、カイトの「気狂いピエロ(クレイジースロット)」というところか。
※わかる人だけわかればいいのです。

また、尿蛋白/尿クレアチニン比が3.5以下でないとキイトルーダは受けられないのだが、今回は4.6を超えていた。このままレンビマを続けたら、数値が上がることはあっても下がることはないので、また来週控えているキイトルーダを受けられなくなってしまうことは必至。
「1週間、レンビマ休薬しましょうか」
そう言う主治医の言葉にうなずくしかなかった。選択の余地はなかった。
休薬したらまた痛みが出てくるのではないかと、それが怖くて仕方がない。やっと痛みから解放されたのに……。

ただ、嬉しいこともあった。今回も3つの腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、CA125)はすべて基準値をキープしており、腫瘍そのものは縮小傾向にあることは明らか。それで痛みも和らいでいたのかなと思った。
お腹を触っても、ほとんどシコリを感じない。私、良くなっているんだと実感できている。

ちなみに、甲状腺機能低下の症状は、無気力、疲労感、むくみ、体重増加、寒がり、言葉や動作がのろくなる、便秘、髪の毛が抜ける、物忘れなど。(すべてが出るわけではない)
この1週間、痛みは緩和されていたが、ぐったりして動けない状態だったので、甲状腺機能低下のせいだったのかなと思う。思い当たることが多々ある。でも、痛いよりはマシだし、寝て過ごしていればいいのだから、副作用としては楽なほうだ。
とりあえず甲状腺ホルモンを整えるための薬が処方され、9月に内科も受診することになった。専門の先生にもう少し詳しく検査してもらって、薬の量を調整するとのことだ。

この病院の良いところは、院内にいろんな科があり、横のつながりもしっかりしているので、専門の先生にも協力してもらえることだ。
私が受けている治療はいろんな副作用が出るので、婦人科だけでは続けるのが難しい。内科はもちろん、もし今後「手足症候群」という副作用が出たら、皮膚科にもお世話になるかもしれない。(レンビマの主な副作用のひとつで、手のひらや足の裏が荒れてかなり痛いらしい。副作用ガチャでこれは出ないでほしいと願っている)

さて、また1週間のレンビマ休薬だ。痛みが復活しないことを祈る。
まだ「0~2」で薬で抑えられているし、甲状腺ホルモンの薬を服用しているおかげか、疲れにくくなったし、いろいろやる気に満ちている。副作用が出たのは良くないことだが、気分的には今のところ、プラス。

来週は無事にキイトルーダを受けられて、レンビマも再開できますように。

※花壇に夏らしい色の花が咲いた。部屋に飾ると元気が出る。(トップ画像)

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