![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65004933/rectangle_large_type_2_2623e674e0fbc00d4606ad4267469afc.jpg?width=1200)
取り敢えず踊って
8年前にmixiで書いた日記です。アルゼンチンタンゴのレッスンを受け始めてから6年目。一丁前寸前くらいの気持ちで書いてますが、今でも全然という長い坂の途中です。
この頃思っていた事は何一つ今と変わっていないので新鮮に感じます。
6年目のアルゼンチンタンゴ
取り敢えず踊って
最近、街のストレッチ屋さんに通っている。
まだ2ヶ月位しか経ってないので、本当に身体が柔らかくなるのか分からないけど、柔軟性は年齢には関係ないそうなのでやるだけやってみる事にした。
もともと笑っちゃうほどあちこちの筋肉がコチコチで柔軟性の欠片もないと自覚はしてたけど、改めて「かたいですね!筋肉が可哀想!」と女性のトレーナーに言われると、ちょっと恥ずかしい。
「イタタッそこも痛いです!」
「そりゃ痛いですよね、後5秒だけ我慢しましょう!」
「ヒャッ!」
体育大学系20代女子、容赦がないっす!
単純に身体に遊びが多ければ、踊りも良くなるんじゃなかろうかと軽い気持ちで、それも人任せで始めたのだけど(苦笑)
始めてからこりゃ大変だって事に気付いた。
当たり前だけど身体中の筋肉はつながっていて、固い筋肉があると使えないので、使い易い筋肉を代用で使ってしまうらしい。
「まず、固くなってる筋肉にストレッチを入れて、それから使い方を身体に覚えさせるんですよ。」
何か、えらい難しい事になってきたぞ。
そういえば、ゴルフの時も、身体の大きい筋肉を使わないと、飛びませんよ!って言われてたっけ。
うーん( ̄~ ̄;)
しばし迷走、もとい瞑想!
俺の脚がぐるぐる回されてるな、ハハ
イタタッ!
「ハイ、痛いですよね、でも普通の人はこれくらいいくんですよ!」
「だって普通の人じゃないもん」
小学生位の思考レベルに退化中!
痛くたって頑張るんだ。それで踊りが良くなれば、うれしいもん。イツツッ、痛いと思わず笑っちゃうんだね、ハハ
アルゼンチンタンゴを習い初めて5年、もう6年目に突入した。もう何年目とか言うのがちょっと恥ずかしい。そんなにやってそんなもんとか思われちゃうしな……でも、元々才能が有った訳じゃないし…イジイジφ(.. ;)
ということで5年目のタンゴも七転八倒(苦笑)っていっても内心なんだけどね。
今年は本当の基礎のレッスンにずっと出てた。もう一回全てを見直して、出来てない事を一つずつ修正していく。
まず、最初の一歩目から、姿勢を正して、心と身体の向きを直す。
「何か落ち着きがないな!キョロキョロしてんじゃないわよ!」
先生、ちょっと怖いです!(苦笑)
結局、単純な基礎のステップに戻って相手とちゃんと身も心も向き合う。そこに戻っていくしかないんだよな。
そこをもう一回積み重ねて、サリダが相手とちやんと向き合ってできてるのか?
オーチョの時に体か絞れて向き合ってるのか?
色んな事を気にしながらやってると、ステップがギクシャク。何だか段々退化して行ってる感じ。
でも、そこからもう一度。
ちょっとだけでも自信を積み上げていく。
重心を移すのを急がない。ちゃんと身体を絞って、解くのを利用して、リード。
身体のムーブメントを止めない!
本当に基礎のステップでも、こんな事が出来てない。大分、へこむ(・ω・)
少しずつでも直して、一つ、一つ。全て無くしてしまった自信を紡いでいく。
踊ってもらえた人に「ちょっと変わったね、踊りが。」面映ゆいけど、嬉しいかな。
麻布署に用が有って、ちょっと早めに六本木に。悪い事をしたわけじゃないですよ。
そこから、六本木ヒルズの坂を下って、麻布十番を目指す。12月のイルミネーションが綺麗に坂を飾っている。騒つく心を抱えて歩く。
まだ時間が有るので珈琲店で一服。心を鎮める。
とんなに軽くステップを踏んでも、どんなに難しいステップのリードができても、そこに向き合う心が無ければ、それはタンゴじゃない。
いつものスタジオの階段を降りると、余り変わらないメンバーでレッスンが始まる。どれだけ助けられたのか分からない。本当に感謝している。
「ハイッ、そこで女性をほっとかない!重心をちゃんと移さして、全部リードしなきゃダメですよ!」
また、怒られた(苦笑)
ディサルリの切なくて、甘いメロディーが流れれば、踊りたい気持ちが押さえられなくて、誰かを誘ってしまう。
それは色々へこむ事は有るけれど、それもタンゴだから。
タンゴを習い始めたばかりの人に、この楽しさを伝えられれば良いな。
もう少し身体を絞って、もう少し心を向き合わせて、来年もずっと踊り続ける。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?