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インディアンポーカー×マウスウォッシュ

人生をかけてやっていたバンドがありました。
北海道から上京し、東京で出会ったメンバーと約4年
活動していました。

そのバンドは、毎週月曜日にスタジオを予約してみんなで
練習していたんです。
大体13時から3時間ほどですかね。
で、終わるとちょうど皆お腹が減るんです。
皆お酒を飲むメンバーだったので、飲みながら飯を食うという
ルーティンが出来たんですよ。

僕以外のメンバーは、僕が上京する1年前に神戸から上京してきて、
一軒家に3人で住んでいたので、よくその家で業務スーパーで買ってきた
安い肉をホットプレートで焼いて食べながら呑んでいたんです。
僕たちはそれを「鉄板焼き」と呼んでいました。

これがまた楽しくて美味いんですよ。
豚バラをキムチや大葉と一緒に食べながらビールを飲む。
材料費も安くて、もう数え切れないほどやりました。
ライブより鉄板焼きのほうがしたかもしれない。笑

で、大分酔ってくると必ず僕が言う言葉がありました。

「インディアンポーカーしよう!」

インディアンポーカーとは
トランプを全員に1枚配ります。
それを自分はカードを見ずに、数字が自分以外に見えるように
額に掲げます。
そのカードの数字の大きさで競うというゲームです。
カードをみんなが提示したときに、相手のカードが強いと感じたら、
一度だけカードを取り換えることができます。
その際、取り換えたカードは最後まで誰も見れません。
もちろん自分のカードを強いと信じて変えないという判断もできます。
まあ、トランプを用いた心理戦ですね。

これをみんなでよくやっていました。
地獄の罰ゲーム付きで。
罰ゲームはいたってシンプル。
おちょこ一杯、並々に注いだ焼酎を一気。
これがかなりきつい。笑

インディアンポーカーは1回の決着がすぐに着くので
連続で負けると早くに潰れます。笑
ですがその時は皆がまんべんなく負けて、いい感じに皆ほろ酔い。

そして、誰かが言いました…

「焼酎に、マウスウォッシュ混ぜようや!」

絶対に負けられない戦いに敗れたのは…










ボーカルでした。笑

次の日、ボーカルはTwitterに
「マウスウォッシュは飲んだらあかん」
と、書いていました。笑

皆さん、マウスウォッシュは飲んだらあかん。



蒼星和馬

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