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京都岡崎めぐり〜岡崎神社〜

アンティークブルーパロットから徒歩10分。ひっそりと落ち着いた境内にうさぎがたくさんの岡崎神社についてご紹介いたします。


岡崎神社の歴史

まず神社に向かうと、鳥居のもとにある社伝が目に入ります。そこには、

祭神として、素戔嗚尊(すさのをのみこと)、櫛稲田媛命(くしいなだひめのみこと)およびその御子三女五男八柱神を祀る。

延暦13年(西暦794年)、桓武天皇の平安京遷都の際に、王城守護のため平安京の四方に建立された社のひとつといわれ、京都の東方に鎮座することから東天王と称した。

という説明が記載されおり、平安京造営に際してみやこを守るために建てられた一つが、この岡崎神社なのです。特に東方を守護する社なんですね。この辺りに「東天王町」という名前がついている由来も、岡崎神社から来ているのだという事が分かります。

岡崎神社の御利益は?

岡崎神社は子授け・安産の御利益があるといわれていますが、なぜなのでしょう。それは、ご祭神である素戔嗚尊が八柱神の子宝に恵まれた背景からとされており、それにあやかり訪れる方も多いスポットです。
素戔嗚尊は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)から生まれた三貴子の一人で、子孫にも多くの有名な神様がいます。華々しい系譜や荒ぶる神としての側面から、素戔嗚尊は偉大な神として全国各地で崇められており、農耕生産や豊作の神としてだけでなく、山の神・海の神の祖神として、厄除けや縁結びなど幅広い御利益をもたらす神としても崇拝されています。

境内にうさぎがいるのは、なぜ?

昔この地域には野うさぎが多く住みついていたことから、うさぎが氏神の使いとされているそうです。さらに、平安京の東方を守護する意味で建てられた岡崎神社の位置が「平安京から見て東=卯の方位」にあるのも、うさぎたちの姿が境内のそこここに見られる由縁です。
また、八柱神の子宝に恵まれたご祭神の素戔嗚尊だけでなく、うさぎも多産だと知られる動物のひとつ。
岡崎神社はまさに子授け・安産祈願にはぴったりのスポットと言えます。

参拝するときは

境内に足を踏み入れると、阿吽の口で構えているうさぎの像に迎えられます。さらに手水舎にも黒いウサギが待っています。ところどころに掛かっている提灯にも跳ねるうさぎの紋が描かれていたり、本殿前には、参拝者が手のひらサイズのうさぎに入れて奉納したおみくじが並んでいたり、うさぎが織り込まれたかわいい御守りがあったりと、まさにうさぎ尽くし。
フォトジェニックなスポットもたくさんの境内ですが、まずは丁寧に本殿にお参りをすることを忘れずに。

岡崎神社ご祭神の素戔嗚尊は立派な英雄的経歴だけでなく、実は荒々しい性格も持つ神で、神たちが住む高天原を追放されたという過去を持っています。私たちのお願いごとだけでなく、ぜひ神様の一生にも思いを馳せて参拝しましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。市内中心部とは一味違うゆったりとした時間が流れる京都岡崎エリア。アンティークブルーパロットへお立ち寄りの際には、ぜひ周辺散策も楽しんでください。



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