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関東大震災の話

今日は関東大震災から97年の日だそう。大正元年生まれの父方の祖母が元気だったころ,関東大震災の話を聞いたことがある。

父方の祖母は,江戸時代から東京の東の方で八百屋をやっている家の長女だった。江戸時代も,関東大震災のときもどこにいたのか知らないけど,祖母の実家は私の小さい頃は小松川(江戸川区)にあって,祖母の兄が八百屋をやっていた。

ちなみに,祖母の兄は90近くまで元気に生きた。

祖母は関東大震災当時,女学生だった。関東大震災のとき,「上野の山に逃げた」と言っていて,その一言だけが私にものすごく印象的で覚えている。

上野って,動物園がある上野だよね? 山なの?

(確かに山なんだけど,幼少時はそんな認識がなかった)

関東大震災は,お昼時の地震だったので,煮炊きをしている家庭が多く,大火災になったとその後知った。

祖母が当時どこに住んでいて,どこにいて,誰と上野の山まで逃げたのか,聞いたのか聞かなかったのかすらすでに記憶がない。

小学生の時「昔の話をお年寄りに聞きましょう」というような課題が出て,関東大震災の話を聞いたんだと思う。


昔の話といえば,数十年前の鉄板は戦争の話なんだろうけど,祖母からは第二次世界大戦の話を聞くことはなかった。祖父が東京消防庁で働いていたので,ずっと東京にいたはずだが,母子だけでも疎開したのかすら知らない。(疎開しようにも祖母の実家は東京だし)

悲惨すぎて話すことがまだできなかったのかもしれない。

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