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海を海として

こんなにも泣いていた
海は海だったから

いつかわたしが
わたしを
置き去ろうとした
その
海は

とおい海だけれど
いまもここにある

どくんどくん
置き去ることを
置き去って戻ってきた
わたしは

日々を日々として重ね
海を海として
ずっと泣きながら
ときにだれかの瞳の中に
映ったり映らなかったり


#詩
#月音花声


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