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セキセイインコ 卵塞の経過記録 1

セキセイインコ ルチノー、2015年7月生まれ、現在5歳11ヶ月 雌 ちび子Twitterで画像と経過等呟いたもののまとめにリンク←しています。


2021年6月まで雌ですが一羽飼育、産卵経験なし。よく懐いて喋る手乗り。生後2ヶ月くらいでペットショップにて購入。健康診断等受けて、発情抑制をしていました。食事は国産シードミックスに手に入る季節ごとの種子、野菜、果物冷凍も含め5〜10種類毎日副食として与え、気温によってはキャリーケースに入れ散歩に連れ出し移動による環境ストレスを与えていました。(獣医師さんの指導のもと危険のないようケースからは出さず季節の音や風景に慣らす感じです。)

一度太らせたため、2歳頃、肝臓の病気が5、6歳で出る可能性を指摘され、食事制限は行わず飛ばせて運動で38gから37gをキープ。それでも油断するとオーバーする事も。肥満にさせないよういろいろ工夫して5歳まではなんとか産卵させずにいましたが、諸事情とコロナ禍が重なって引きこもり24時間一緒にいる状態が増え、更に散歩に出る事をしていませんでした。ボディチェックは欠かさなかったので骨盤等怪しくなってきたらケージの場所を変えたり、怖目のおもちゃを置いたり巣ごもり行動の妨害をしました。(怒って飛んできて噛み付くくらい怒ります。毎日噛まれて流血。それでもなんとか産卵は食い止めていました)

しかし6月、飛行機のポーズ(雌の発情行動末期です)を取り始め、糞も巨大糞、ため糞、巣ごもり行動、お腹も大きくなり体重増加。とうとう床に降りて苦しそうな掠れ声でイキんで卵を産もうとしました。通常産卵は24時間以内と聞いていたのでそこで出ないと危ないので獣医さんに駆け込みました。まだ体力と糞はたくさん出ていたので、少し遠いけれど鳥の処置が可能な病院へ。先生は触診ですぐ体内の卵摘出処置開始。鳴いて暴れるのを宥めながら手早く中身を割って取れるだけ取っていただきました。殻が薄く5歳以降の初産のため卵管口が広がらず卵が出ない状態でした。そのまま様子見していたら死亡していたと思います。カルシウム不足と日光浴も足りなかったようでカルシウム剤を出してもらい一日4回飲ませて残りを自力で出してもらう事に。帰宅後は一切鳴かずお喋りもなく膨羽、ずっとうとうとしていました。膨羽がなくなるまで温め数日後、お腹に今度は硬い卵が出来ていたのでそのまま病院へ。

二度目の処置も同じく体内の卵を割り中身を出し、取れる殻を取りました。それでも残るのでカルシウム剤継続と卵管口に傷がつく事の炎症を避けるため抗生剤と発情抑制のお薬を出してもらいました。数日やはり元気がなく最悪も覚悟していましたが小さく喋り、一度鳴きました。翌日糞の中に細長い異物を発見。卵の殻でした。しかも朝一番に大きな声で鳴き顔はスッキリした表情。動きも早くなりました。飛び回ります。お喋りもどんどん増えて元気ないつもの様子に。

しかし、いきんだ時40gあった体重が35gに。ダイエットしましょうと先生に言われ37gに設定していたのでこれでは急で少なすぎます。卵の分とはいえ。いつも夜は餌箱を抜いて、朝一番に体重を測っているのですが今は弱っているだろうとシードと薬水、葉物を入れて早く寝させても35g。ひたすら食べさせました。今はじわじわと35、5まで増えてきたので様子を見ながら運動させたくさん食べさせています。体重は減り、竜骨も肉が薄い印象ですが軽やかに飛び回り骨盤も戻りました。肛門だけぼてっとした感じはあります。

6月22日現在、油断せずに観察継続。発情させないために少し距離を置きました。以前は左手に乗って私の仕事を覗き込んでいたり羽繕いをしたりしていましたが朝昼晩に限って遊んでやって飛ばせています。体操が好きで合わせて飛んできたり戻ったりですっかり行動は元気に見えます。今後の課題は37gを筋肉に充てそれ以上太らせない、発情させない事です。カキカキは絆、と伺った事があるのでねだってくるとしますが短いです。弱っていた時は30分経っても頭を擦り付けて甘えていました(獣医師さん曰く鳥は弱るとベタベタに甘えてくるそうです)

過去、食事制限をしてひどく叱られた事があるのですが、獣医さんによって方針はバラバラで悩ましいです。閉院されたり遠くへ行かれたりで同じ方にずっと、というのは難しい事です。なので痩せてリバウンドを繰り返し肝臓に負担をかけることを恐れ、飛ばせて細マッチョに。あと鳥をよく観察していつもとおかしいことにすぐ気付ける飼い主であること。これを基本に主治医先生の方針を合わせて鳥を守って行けたらいいなと思います。

ところでちび子は最初雄のつもりで購入、一年後嘴や骨盤等で雌と判明。赤毛のアンでした。以前精巣腫瘍で亡くしたセキセイがいたので雌は卵で難易度が更に高いと思いましたがベタベタに慣れてしまったので後の祭り。お喋りをよくするのでまさか雌とは、と驚きましたが我が家の姫です。飼育用品から病院代その他もうセキセイ軍団ができるくらいお金がかかります。それでもこの世に飼い主を慕って家族の一員のように振る舞う個体は他にいません。以前大往生した12歳の雄を看取った後の、なんともいえない見えない穴と何をやっても気分が浮かない時間を想います。ちび子はその数ヶ月後にやってきましたが同じルチノーでも真逆なくらい性格も表情も個性も違っていました。私はまさしくマリラです。

どうか今元気な子と暮らしている方も、闘病中の子をお世話なさっている方にも幸せな思い出や出来事がたくさんありますよう願っています。

セキセイインコに限らず小鳥やその他いろんな生き物も彼らが飼い主を仲間のように慕った時、そこには何にも変えがたい幸福があると思っています。

念のために、この記録はどこにでもいるただの鳥が好きなインコ飼い主の覚書であり、医療従事はしておりません。なので参考の一つにはされてもご自身のお世話している生き物の変化は必ず病院で診てもらい、確認されますようお願い申し上げます。

2021年 6月 30日  嶋野千恵(ちびたん工房)

近いうち2へ続きます。油断できず換羽で更によわりました。現在ようやく体重が安定しましたがお尻を上げる行為が見られる為、観察用心しています。まとまりましたらまた。




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