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西野亮廣エンタメ研究所で学んだことを職場に取り入れてみる♯3

【現状の敵は何だ?③】

もう一件の事故(事件)は二名の職員が配置された環境で起きました。
一名が持ち場を離れ、もう一名も現場から少し離れた場所にいて事故が起きます。(内容は割愛します♯1参照)
二名の職員はそもそも利用者と関わるルール(手順等)を知っていたのだろうか?
答えはYESです。
二名の内、職員①は10年近い経験があり、職員②は入ったばかりの新人でした。
仮に新人がわからなかったとしても、先輩が知っています。
新人だけで勤務を組むことは基本的にはありません。
では、何で起こってしまったのか?
①職員①②が疲れていた
②職員②は離れることを伝えたので心配しなかった
③職員①は今まで事故が起きていないので今回も大丈夫だと思った。

等、色々と理由があると思います。
では、この件はヒューマンエラーでしょうか?
担当した職員が全て悪いのか?
自分が出した答えはNOです。
担当職員が全く責任が無いというわけではありませんが、担当職員だけのせいという訳でも無いと考えます。

一旦話題を変えます。
勤務形態について、お話しします。
自分の場合
1か月に約8日の休み。(週休2日ではない)
休みは希望休と通常とあり希望を出さなければ勝手に決められます。
つまり、希望を出さなければ、みんなが休みたい土日祝は必ず出勤になります。(全員が同じ休みを希望したらどうするのか?)
明け休み(朝まで勤務、終わったその日が休み)あり。
週3日〜4日泊まり(寝られるとは名ばかりで、何かあれば対応する)
自分の場合は賃貸マンションに住んでいますが、半月は帰れません。
拘束時間は最大23時間。
13時〜翌12時まで、13時〜翌9時で一度抜けてから15時に来て翌9時まで、抜けずにヘルパーを入れられて休憩時間すら無い時もあります。

こういう人もいます
土日祝休み
9時〜16時(12時〜13時休憩)

この差が何なのかは不明です。
確認をした事はありますが、管理職いわく「みんな同じ」だそうです。

こうした勤務形態の中でやっていて前者の勤務中に何かあれば、責任を取らされる訳です。

話を戻します。
職員①が前者の勤務だった場合、冷静に正確な判断が出来ていたでしょうか?
23時間拘束された勤務が2日続いていたら?
綺麗事では済まされない現実があります。
ヒューマンエラーで片付けてしまったら、また同じ事が起きると断言出来ます。
今までまたまた起きなかっただけです。

根本的なところズレてしまっています。
「やれる人がやれば良い」「やれる人にやらせれば良い」です。
こんな事をやっておいて、何かあると役職についている人が必ず言う言葉があります。
「同じ職場の仲間」
「何かあったら責任は取る」

長々と語られるおもしろ発言に、こちらからの返事は「は?」です。
仲間と思った事は一度も無いし、責任を取ったところを一度も見た事はありません。

当然ですが役職全員に対し、不信感や嫌悪感などしかありません。
虐待アンケートというものがあり、その中の「職場に相談出来る人はいますか?」の問いに「いない」と答えた職員が半数以上(約三分の二)いました。

そして、付き合いきれなくなったまともな職員は退職し、どんなところだったのか宣伝をしてくれ、残った職員は辞めたくても次の職が無いから仕方なく(お金の為に)残る人が自然と多くなってくるのです。
やりたくない事をやって(やらされて)モチベーションやパフォーマンスは下がる一方で誰も幸せではありません。

最悪な事態を想定します。
以前にニュースで取り上げられていた殺人事件です。
辞めるに辞められない職員は毎日苛立ちや怒りを抱えながら仕事をします。
上司には何も言えません。
最終的に苛立ちと怒りの矛先は弱い者に向かいます。
つまり利用者です。
虐待や殺害という最悪な結果になります。
多分この仕事を選んだ人の多くは障がい者を助けたい、手伝いをしたい、そんな気持ちではじめたと思います。
年数が経つにつれ、環境によって心が荒んでいくのでしょう。

この間違いだらけのイカれたシステムを何とかしなければなりません。
やはり現状の敵はこの間違いだらけの職場のシステムと考えられます。

入ったばかりの頃、自分の発言に何の力も無かったですが、自分は個の力をずっと高めてきました。
今がその力を使う時のようです。

次回は「一掃計画」についてです。

♯4へ続く

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