見出し画像

Web3がなぜ重要なのか

Web3が次のインターネットと言われ、盛り上がりを見せている。

例えば、ここ数日で、和組というWeb3, DeFi, DAO, Crypto, NFT, Blockchain, Metaverse などのテーマにしたDiscordチャネルができ、数日で1000人を超える参加者がジョインしている。

自分への備忘録も含め、そもそもWeb3がなぜ重要なのかというChris Dixon氏のtwitterの時代が変わったきっかけにもなっている投稿を全訳する。
注:一部全体の構成上順番を入れ替えるなど編集した。

以下より:


Web1→Web2→Web 3の変化の軌跡

Web 1(1990年~2005年)は、分散型でコミュニティが管理するオープンなプロトコルを採用していました。価値のほとんどは、ネットワークの端っこにいるユーザーや構築者にもたらされました。

Web2(2005年~2020年)は、企業が運営するサイロ化された中央集権的なサービスでした。価値のほとんどは、Google、Apple、Amazon、Facebookなどの一握りの企業にもたらされました。

現在(2021年)、私たちはWeb 3の時代の始まりを迎えています。Web 3は、Web 1の分散型でコミュニティに支配された精神と、Web 2の先進的で現代的な機能性を組み合わせたものです。

Web 3は、構築者とユーザーが所有するインターネットであり、トークンによって統制されています。(この定義については、@packym氏に感謝します。)

中央集権的なプラットフォームの問題点

中央集権的なプラットフォームは、予測可能なライフサイクルをたどります。最初は、ユーザーやクリエイター、開発者、企業などのサードパーティの補完者を集めるために全力を尽くします。

これは、ネットワーク効果を強化するためです。プラットフォームが採用のS字カーブを上るにつれて、ユーザーやサードパーティに対するパワーは着実に増していきます。

S字カーブの頂点に到達すると、ネットワーク参加者との関係は、ポジティブサムからゼロサムへと変化します。成長を続けるためには、ユーザーからデータを引き出したり、(かつての)パートナーと競争したりする必要がある。

有名な例としては、MicrosoftとNetscape、GoogleとYelp、FacebookとZynga、Twitterとサードパーティクライアント、EpicとAppleなどがあります。

サードパーティにとって、協力関係から競争関係への移行は、まるでおとりよせのように感じられます。優れた起業家、開発者、投資家たちは、中央集権的なプラットフォームの上には構築しないことを長い間学んできました。これがイノベーションを阻害しているのです。

中央集権的なプラットフォームの問題点については2018年に詳しく書いたこちらもご参考に  https://cdixon.org/2018/02/18/why-decentralization-matters/

なぜWeb 3が重要なのか?

次にWeb 3について説明します。

Web 3では、所有権とコントロールが分散化されます。ユーザーや構築者は、NFT(Non-fungible)とFungibleの両方のトークンを所有することで、インターネットサービスの一部を所有することができます。

トークンは、ユーザーに財産権、つまりインターネットの一部を所有する能力を与えます。

NFTは、アート、写真、コード、音楽、テキスト、ゲームオブジェクト、クレデンシャル、ガバナンス権、アクセスパスなど、人々が夢見るあらゆるオブジェクトを所有する能力をユーザーに与えます

NFTは、イーサリアムのようなブロックチェーンの上に存在します。イーサリアムは、ユーザーが所有・運営する分散型のグローバルコンピューターです。

ブロックチェーンは、誰もがアクセスでき、誰も所有しない特別なコンピュータです。

イーサリアムは、システムの基盤となる物理的なコンピュータにインセンティブを与えるために使用されるETHというファンジブルトークンによって運営されています。ETHはまた、NFTの購入などの取引を行うためのシステム固有の通貨でもあります。

ユーザーがfungibleトークンとnon-fungibleトークンを獲得する方法はたくさんあります。購入することもできますが、獲得する方法もあります

Uniswapは、プロトコルの初期ユーザーにガバナンストークンの15%を過去にさかのぼってエアドロップしたことで有名です。このようなコミュニティへの助成金は、Web3では善意を築き、採用を促すための方法として一般的になっています。

また、創造的で起業的な活動によってもトークンを獲得することができます。例えば、NFTを販売することで、1日あたり約1億円相当のETHを得ることができます。

トークンは、ネットワークの参加者が、ネットワークの成長とトークンの評価という共通の目標に向かって協力するように仕向けます。

これにより、中央集権的なネットワークの問題点である、一企業に価値が蓄積され、その企業が自分のユーザーやパートナーと戦うことになってしまうという問題が解決されます。

Web 3以前は、ユーザーやビルダーは、Web 1の限られた機能か、Web 2の企業的な中央集権モデルのどちらかを選択しなければなりませんでした。

Web 3は、これまでの時代の良い面を組み合わせた新しい方法を提供しています。この動きはまだ始まったばかりで、参加するには絶好の機会です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?