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懐かしい母校のトーテンポール 小学校の想い出

校庭に桜の木がない小学校は、まずない

残念ながら、桜が咲くのは春休みであることが多かったように記録している

満開の桜を目の当たりに見ることは少なかった

当時、校庭にはトーテンポールなるものが立てられていた

数メートルある木の棒に、アフリカの原住民が描くような絵がペンキで塗られていた

植物や動物が描かれていたように記憶している

どうやら、インデアンの間に広まったようだ

当時、トーテンポールが何を表現しているのか分からなかった

植物、動物、人間が共生する自然

今となれば、その自然への畏敬のポールであると思っている

聞いた話しによると、古い木の電柱の有効利用であったようだ

数多の小学校の校庭に、トーテンポールを立てたのは、そのような事情からであった

さらに校庭には、背中に束ねた薪を背負い、本を両手に開き、読みながら歩く二宮金次郎像があった

勤勉を貴む象徴の像

だが、昨今の二宮金次郎像は座って、本を読む像に変わりゆくようだ

歩きながら本を読むのはいけないということなのだろう

体育館で行われた卒業式では、仰げば尊しを歌った

小学6年生の僕には、古臭い歌詞であったのだが、いざ合唱すると、しんみりとしたのを覚えている

年に一度は、体育館で学年ごとに、映画鑑賞をした

体育館のスクリーンに、白黒の日本映画を観た

記憶にあるのは、二十四の瞳だ

昨今の小学校は、どんな映画を鑑賞するのだろうか

アニメとかを選んで上映しそうに思う

歳月が過ぎ、今の世は個人情報の保護から、生徒間の連絡名簿も作れないという

一方、グループラインで連絡を取り合うという

黒板にチョークで書いた授業も変わりつあるようだ

一部の学校では、生徒がパソコン、タブレットを持ち、授業をするようだ

変わらないのは、校庭の桜だけだ

それと、想い出と

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