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白髪を染める人、染めない人

僕の髪には、40代頃から白いのが目立ち始めた

また、同時進行のように、毛根たちの老いが進み始めた

だが、その頃は、体力も気力もあり、髪の毛の有り様など、さほど気にもかけなかった

しかし、50代のころから、自分が思い描く、願う自分像から、現実の自分の体力も気力も離れていった

つまり、見てくれをさほど気にはしない質であったが、見てくれからテコ入れをしなければと感じた

その手立ての1つが毛染めだ

いわゆる白髪染めだ

色は、先ずナチュラルブラックだった

自分で、染めている

以前は、液体状の毛染めであったが、毛根あたりが染まりにくかったりして、残念な出来栄えになりがちだった

昨今は、ムース状の毛染めを使っている

毛根まで、しっかりと染まり、出来栄えもよく、重宝している

僕は、毛染めに面倒臭さは感じない

なにか、アート作品の創作のように、ささやかではあるが、出来栄えを愉しんでいる

歳が老いると、認知症なるものの影が忍び寄るもの

その兆候の1つに、何をやるにも面倒臭さや、やる気のなさが増し、関心ごとや興味のあることが減るというもの

毛染めに関心があるうちは、まだまだ、僕の脳みそは、若ぶるぶるなのだ

巷には、毛染め専門のチェーン店もあるようで、理髪店で毛染めをするよりも、格安のようだ

どんなものなのか、男性客はいるのかと思いつつも、関心はある

僕は、理髪店で毛染めをしたことはない

なぜなら、カット客に紛れての毛染め客は、手間暇のかかる、迷惑的な客に映るからだ

実は5年ほど前、1度だけ、自分で染めて茶髪にしたことがある

残念ながら、職場のウケは芳しくなかった

だが、還暦を過ぎた僕は、自分を見つめ直す、進歩する、変化するを信条として生きている

些細なことではあるが、毛染めもその変化のテーマの1つだ

TVによく観る、僕と世代の近い男性に、変化のお手本を見出している

それは、ダウンタウンの松本人志、北野たけし、所ジョージのあの髪の色だ

短髪に金髪、銀髪

あれが、イイねと感じ始めている

さすがに色々なタレントに見かけるが、赤や緑、紫、ピンクに染めるのは無理ではある

しかし、金髪、銀髪であれど、まだまだ、躊躇はある

前回、茶髪のお披露目は失敗しているから

しかし!!今の自分観を離れなければ、それが僕のテーマなのだ

見た目も気の若さの起爆剤になり得るはず

さあ!!金髪デビューまでカウントダウンだ

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